【ドーハ1日＝佐藤成】パリオリンピック（五輪）出場権を獲得したサッカーU－23（23歳以下）日本代表は、U－23アジアカップ（杯）カタール大会決勝ウズベキスタン戦（3日）に向けて活動した。
4月29日のイラク戦に出場したメンバーは軽めのメニューで、その他のメンバーはリラックスしながらも、対人メニューも含めて約1時間調整した。
ドーハでは珍しく練習中に雨が降り、雷もとどいた。アジアの頂点を決める決戦を前にした嵐となった。イラク戦に左サイドで先発し、再三の仕掛けてチャンスを演出したMF平河悠（23＝FC町田ゼルビア）は「最低限の出場権を獲得するという意味で一安心した」といい「良い状態で決勝に挑めるかなと思います」とうなずいた。
パリ五輪切符獲得はもちろんだが、このチームの目標はアジア制覇だ。「優勝に向かってもう1回引き締めようという形でチームの中で話しました。ぶらさずにやっていきたいと思います」と気を引き締めた。
相手のウズベキスタンには、2年前の同大会で、日本はパリ世代のU－21として出場して準決勝で敗れた。今大会も5試合で14得点0失点と安定感抜群の戦いで勝ち進んでいる。「A代表に関わっている選手も多いということで、個の能力も高いですし、チームとしての完成度も高いチームだなって印象を持ってます」。
決勝がこのメンバーで試合をするのは最後となる。「パリオリンピックの出場権は決まりましたけど、やっぱりアジアの頂点になってから行くのと、最後負けて日本に帰るのでは全然違うと思うので、最後いい形で勝って日本に帰れるように頑張っていきたい」。アジア王者としてパリに乗り込む準備は整った。
