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追い込まれてオール一本=踏みとどまった角田―世界柔道


 オール一本勝ちで連覇を遂げた角田は「素直にうれしい」と胸をなで下ろした。2024年パリ五輪の代表選考に踏みとどまるため、「初戦で負ければ柔道人生が終わるかもしれない」と覚悟して臨んだ舞台で輝いた。  2、3回戦はともえ投げ、準々決勝と準決勝は腕ひしぎ十字固めで一本勝ち。メンツとの決勝は両方の技を警戒されたが最後は寝技に持ち込んで抑え込んだ。圧倒的な勝ち方にも「他の技もしたかったが、試す余裕がなかった」と苦笑いだった。  4月の全日本選抜体重別選手権決勝で渡名喜に敗れた。差を広げられたくないだけに気持ちは追い込まれていた。大会前の減量にも苦しみ、長い試合を戦うスタミナに不安もあった。最後に頼ったのは「考える前に入っていた」という、ともえ投げ。学生時代から磨き上げてきた武器だった。  渡名喜が準々決勝で敗れたため、代表争いは混戦模様になってきた。パリ五輪への思いを聞かれた角田は「近づいたというか、落ちなかった。維持できた」。優勝の余韻に浸ることなく、次の戦いを意識していた。 (タシケント時事) 【時事通信社】 〔写真説明〕女子48キロ級で連覇を果たし、金メダルを手に笑顔を見せる角田夏実=6日、タシケント 〔写真説明〕女子48キロ級決勝でドイツ選手を攻める角田夏実(上)=6日、タシケント
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