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原点は「トータル・フットボール」=スペインの欧州制覇で定着―パスサッカーの源流(上)


 11月に開幕するサッカーのワールドカップ(W杯)カタール大会で日本に大きく立ちはだかる強敵がスペイン。代名詞と言えば、華麗なパスサッカー。日本サッカーにも影響をもたらしたその源流をたどる。  ◇名将ミケルスが新風  スペインのパスサッカーの原点は、1960年代後半からオランダの強豪アヤックスが実践した「トータル・フットボール」だ。目まぐるしくポジションを入れ替えながら、正確なパスワークでライバルを翻弄(ほんろう)する。当時の概念を覆すサッカーを発案したのが、後に母国オランダを74年W杯準優勝、88年欧州選手権制覇に導いた名将ミケルス。71年に名門バルセロナの監督に就任し、クライフらアヤックス時代の教え子を用いてスペインに新風をもたらした。  以降、バルセロナを頂点とするカタルーニャ地方では育成レベルから丁寧にパスをつなぐ技術重視のスタイルが浸透。クライフ、グアルディオラら知将の手でハイプレス、ポジショナルプレーなどパスサッカーを補完する戦術も進化し、今ではスペイン中の指導者が同様のスタイルを志すようになった。  かつて「フリア・ロハ(激情の赤)」と呼ばれ、技術よりフィジカル、戦術より気迫で戦っていたスペイン代表も、2004年に監督に就任したアラゴネスの手でパススタイルへ転換。08年の欧州選手権優勝で「スペインのスタイル」として定着し、後任のデルボスケの下で、10年W杯南アフリカ大会制覇、12年欧州選手権連覇と花開いた。  スペイン1部、エスパニョールの元フィジカルコーチで、カタルーニャ協会のアルメンドロス技術スタッフ(58)は「アラゴネスがつくり上げた輝かしいサッカーは、代表に無関心だった多くのファンを引き付け、誇らしい気持ちにさせた」と振り返る。 (バルセロナ時事) 【時事通信社】 〔写真説明〕オランダ代表やバルセロナなどで師弟関係だったミケルスさん(左)とクライフさん=2002年9月(AFP時事) 〔写真説明〕1974年W杯西ドイツ大会2次リーグ、アルゼンチン戦で相手GKをかわしてゴールを決めるオランダのクライフ(手前)=1974年6月26日、ゲルゼンキルヘン(AFP時事) 〔写真説明〕W杯南アフリカ大会で初優勝を果たしたスペイン=2010年7月11日、ヨハネスブルク(AFP時事)
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