流れを変えるのはゴール＝声援を背に広島に雪辱―Ｊリーグ・横浜Ｍ

　１―０で折り返した後半の立ち上がり。横浜Ｍにとっては嫌な時間帯だった。攻撃の組み立てがうまくいかず、カウンターから広島に続けて決定機をつくられた。 　「難しい中でも点が取れるのがマリノスのサッカー。カウンターもあれば、押し込むのもある」と西村。１３分だった。中央で奪ったレオセアラが素早く左の宮市へ展開すると、斜めのパスを右の水沼へ。走り込んだ小池龍のシュートを最後は西村が押し込んだ。流れるような崩しから追加点。前半の先制点と同様、苦しい流れをゴールで変えた。 　前半戦を３敗でターンした中で、唯一完敗を喫したのが４月の敵地広島戦。相手の連動したプレスに苦しみ、ボールを失ってはピンチの連続だった。ホームできっちりやり返し、水沼は「２度同じ相手に負けるのは許されない」と表情を変えずに話した。 　日産スタジアムでは新型コロナウイルス流行後、初めて声出し応援が認められた。「感極まるものがあった。一緒に戦っていると感じた」と西村。声援を受けながら連勝を６に伸ばし、２位との勝ち点差は５に。独走態勢に入りつつある。　（了） 【時事通信社】 〔写真説明〕後半、シュートを放つ横浜Ｍの西村（左から２人目）＝６日、日産スタジアム 〔写真説明〕後半、ゴールを決めて喜ぶ横浜Ｍの西村（奥）＝６日、日産スタジアム