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ナダル、試練乗り越え感慨=際立った「王者」の強さ―全仏テニス


 最後は鋭いダウンザラインで決めた。歓喜の瞬間、ナダルは両手で顔を覆って目頭を押さえた。けがで出場も危ぶまれた今大会。「もう一度決勝を戦えるとは思わなかった」。試練を乗り越え、特別な感慨に浸った。  2018年から自身のテニスアカデミーで練習する23歳ルードとの初対決。武器であるフォアハンドの逆クロスが要所で光った。鋭いストロークを相手コート深くに打ち込み、ラリーで圧倒。第2セットの第5ゲームから11ゲームを連取して2時間18分、ストレートでねじ伏せた。  肋骨(ろっこつ)の疲労骨折から復帰したのは5月。深刻な故障を抱える足には注射を打ち、感覚のない状態でプレーしたという。「ここでの全ての試合が、競技人生最後の試合になるかもしれない」。満身創痍(そうい)の中、準々決勝で世界ランキング1位のジョコビッチを4時間12分の激闘の末に撃破。「赤土の王者」のすごみを見せつけた。  「テニス人生で最も重要な場所」と語る全仏。男子シングルスで史上最年長の36歳で頂点に立った。初出場の05年から115戦でわずか3敗。決勝では14戦全勝と勝負強さが際立つ。四大大会は1月の全豪に続く制覇で男子史上最多の優勝回数を22に更新し、「これからも戦い続ける」と宣言。歴史を塗り替える旅は終わらない。  ◇ナダルの略歴  ラファエル・ナダル(スペイン)4歳でテニスを始め、05年全仏オープンで四大大会初優勝。08年8月に世界ランキング1位に就く。10年全米オープンで四大大会全制覇。クレーコートに強く、全仏の優勝14回は歴代最多。08年北京五輪男子シングルス金メダル。185センチ、84キロ。36歳。スペイン・マヨルカ島出身。 (パリ時事) 【時事通信社】 〔写真説明〕男子シングルス決勝でリターンを放つナダル=5日、パリ(AFP時事)
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