吉田、踏ん張りどころ＝欧州サッカー

　サンプドリアの吉田は１点を追う終了間際に出場した。日本代表の主将として、ワールドカップ（Ｗ杯）カタール大会の出場権をようやく手にし、イタリアへ戻ったばかり。心身の疲れもあったのか、空中戦では競り勝てず、強みでもある攻撃へ直結するパスも出せなかった。 　吉田がけがで離脱中の１月に就任したジャンパオロ監督の信頼は、まだ勝ち取れていない。これまで何度も試練を乗り越えてきたが、チームとの契約は現時点で今季末まで。その後には、１１月開幕のＷ杯が控えている。 　Ｗ杯１次リーグで同組に入ったドイツ、スペインとの戦いを考えると、来季も欧州主要リーグでプレーしたいところだろう。そのためにも、チームを１部残留が確実なところまで引っ張り上げる活躍が必要。要所で真価を示せるかがカギになる。（ジェノバ時事）【時事通信社】