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寺地、スタイル変え雪辱=「自分は強くなった」―ボクシング世界戦


 かつて4年にわたって保持していた緑色のベルトを取り戻した寺地は、涙が止まらなかった。昨年9月に9度目の防衛戦で矢吹に敗れ、引退も考えただけに喜びもひとしおだった。  リング上のインタビューでは、観衆に向かい「みんな僕のスタイルにびっくりしたでしょ?」と語りかけた。得意のアウトボクシングを捨て、ガードを固めながら相手との距離を詰め、圧力をかけた。作戦ははまった。3回。左を出して下がった矢吹を追って右ストレートを突き刺し、派手に倒した。  矢吹に勝つため、ひそかに新たなスタイルを取り入れたのは1月になってから。「最初のスパーリングは不安しかなかったし、内容も悪かった。(接近戦を挑むために)ガードを上げる癖がなかった」。当初は練習でもパンチを受ける場面が目立ったそうだが、短期間で精度を上げた。この作戦に懸けていた寺地は、試合前の取材に対しては、あえて「自分のスタイルを貫く」と語り、煙幕を張る徹底ぶりだった。  他団体との王座統一戦か階級を上げることを次の目標に挙げた。「完全に自信を取り返せて、自分はより強くなったと思う」。敗戦を経て一回り大きくなった姿を見せた。(了) 【時事通信社】 〔写真説明〕WBCライトフライ級タイトル戦の2回、寺地拳四朗(右)の右ストレートが矢吹正道の顎を捉える=19日、京都市体育館 〔写真説明〕WBCライトフライ級タイトル戦の3回、矢吹正道(右端)を破りセコンドと抱き合って喜ぶ寺地拳四朗(左から2人目)=19日、京都市体育館 〔写真説明〕WBCライトフライ級タイトル戦で矢吹正道を破って王座に返り咲き、ポーズを取る寺地拳四朗=19日、京都市体育館
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