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【News Letter】ヤマトグループサステナブルレターvol.4 環境編


2022年3月29日
ヤマト運輸株式会社

【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202203289184-O14-mrU052tY
本レターでは、ヤマトグループのサステナブル経営について定期的にお伝えしていきます。
第4回目は、「環境」(資源循環・廃棄物)についての取り組みをご紹介します。

【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202203289184-O1-8Ka0f25D
                https://www.yamato-hd.co.jp/news/2020/2021012903.html

ヤマトグループは、グリーン購入※1やリサイクルの推進、環境に配慮した資材の開発などに取り組み、資源循環に努めています。
                    ※1製品やサービスを購入する際に、環境を考慮して、必要性をよく考え、
                             環境への負荷ができるだけ少ないものを選んで購入すること

新しい「クロネコボックス」を発売 ー環境に配慮した資材の導入ー
2022年3月15日から、ヤマト運輸が販売する包装資材「クロネコボックス」にくわえ、新たな規格・デザインで環境にも配慮した「クロネコボックス(新)」5種を発売しました。2021年4月に刷新したロゴマークにデザインを変更し、ほぼ100%リサイクル可能な段ボールであることにくわえ、森林保全活動につながるFSC認証※2資材を導入しています。なお、当面の間はこれまでの「クロネコボックス」も販売しますが、順次新しい「クロネコボックス」へ切り替えます。
(沖縄県は5月上旬に発売予定)

【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202203289184-O2-6Mt67z15
※2「森林の管理が環境や地域社会に配慮して適切に行われているかどうか」を評価・認証し、そうした森林からの木材や再生資源、その他管理された供給源からの原材料で作られた生産品であることを証明するもの。 ヤマト運輸株式会社のFSC®プロモーションライセンス番号FSC®️N003401
 

緩衝材をつかわない包装資材
ヤマト運輸は、クロネコボックスに限らず用途に合わせた様々な包装資材を展開しています。緩衝材を使用しない、あるいは廃棄時に分別しやすい包装資材の研究・開発にくわえ、海外生活支援サービスでは、再生材を使った梱包でのサービスを提供し、循環型社会の実現に寄与しています。

リターナブル包装資材「Neco fit(ネコフィット)」
2011年にヤマト包装技術研究所(現ヤマト運輸)が独自に開発した資材です。軽く柔らかいシート状の緩衝材「FLIX(フリックス)」で物品を包み、付属のポンプで空気を抜くことで物品が固定されるので、緩衝材が不要で環境に優しい包装資材です。

【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202203289184-O3-U5aguusE
「クイックフィット エコノ」
2011年に発売した、フィルムで物品を固定する包装資材です。包装する物品をフィルムと段ボールパッドの間に入れ、パッドを逆向きに折り曲げることでフィルムが伸びぴったりフィットます。緩衝材が不要なだけでなく、フィルムと段ボールパッドは簡単にはがせるため分別しやすくなっています。

 
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202203289184-O4-8m639D61

 
植物由来の素材を使用したサステナブルな制服
ヤマトグループの制服は、使用する生地の素材などの部分改良を継続的に行うことで、日常の業務に十分な強度、耐久性を保ちながら、機能性、快適性を実現してきました。2020年9月から着用を開始した制服は、「植物由来PET素材」 (従来は再生PET素材)を採用し、「働きやすさ」と「環境への配慮」を追求しました。また、従来よりも大幅な伸縮性を実現するなど、機能性、安全性、快適性を進化させ、
社員一人ひとりの仕事へのやる気と誇りのさらなる向上を実現しています。

【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202203289184-O5-559Yhc5h
植物由来PET素材について
さとうきび廃糖蜜(砂糖をつくる工程の副産物)を粗原料とし、モノエチレングリコールを合成、これを用いたポリエチレンテレフタレート(PET)です。
※植物(さとうきび)約30%由来の素材です。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202203289184-O6-66j3NEF8

参考プレスリリース
https://www.yamato-hd.co.jp/news/2020/20200821.html

CO2削減に貢献
植物由来PET素材を使用した制服約220万着(初回製造枚数計算)は、一般的な化石燃料由来PET素材と比較して約500tのCO2削減に効果があるとされています。これは、東京ドーム約24個分のブナの天然林(約110ha)が1年間に吸収・蓄積するCO2量に相当します。(出典:東レ株式会社)

より快適な働き方を実現するため、新素材設計で従来よりも大幅な伸縮性と、日常業務に十分な強度・耐久性の両立を実現しました。(写真①②③)
また、植物由来PET素材を使用した商品としてタイプⅠ環境ラベル(日本では「エコマーク」)の認定を取得しています。(写真④)

【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202203289184-O7-9f65Tkcb

4月から貸与を開始する作業エプロンにも植物由来PET素材を採用
2022年4月から、お客さまと直接の接点を持たない作業を担当するパート・アルバイト社員に、作業エプロンの貸与を行います。このエプロンにも、環境に配慮した植物由来PET素材を採用しました。なお、今回製造を依頼するメーカーの1社であるミドリ安全株式会社は、2020年に日本で初めてエコテックス最高峰のラベル「MADE IN GREEN by OEKO-TEX®」認証※3を取得しています。今回ミドリ安全が製造する作業エプロンもこの認証を取得しており、企業制服として認証されるのは初めてとなります。
※3 環境や働く人に配慮されたサステナブルな工場で作られ、
世界トップレベルの安全性が確認された製品のみに与えられるラベル。

【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202203289184-O8-89fBNuFm

 
推進担当者インタビュー 制服に“環境配慮”の視点を取り入れた背景

 

【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202203289184-O9-4WRP6BTa
ヤマト運輸株式会社
プロフェッショナルサービス機能本部
グループ調達部 調達運用課 
アシスタントマネージャー
調所 正俊

 
2015年頃から、今回の制服リニューアルの検討を開始しました。以前の制服は再生PET素材を採用していましたが、環境面や貿易による長期的な輸入の課題などがありました。今後は、継続的かつ持続的に環境対応できる素材が必要だと考え、より環境に配慮した植物由来PET素材を採用しました。また導入当時、植物由来PET素材は量産体制が整備されていない状況でしたが、当社の制服で採用することで量産体制への足掛かりになるのではと考え、素材メーカー、製造サプライヤー各社の協力を得て、量産可能な生産環境を実現することが出来ました。制服のリニューアルは2020年9月に行いましたが、その頃から世界的にも環境意識がより高まり、良いタイミングだったと思います。
また、耐久性と快適性を両立させるための生地開発は、これまでの“試験結果重視”から“試着結果重視”にシフトしました。実際に着用した社員の意見をもとに、耐久性の高いストレッチ生地を開発、採用しました。社員満足度の高さにくわえ、破断などによる交換サイクルが以前より長くなる効果も期待しています。また、使用済みの制服は、全て回収した後、反毛リサイクル※4し、自動車の吸音材として生まれ変わっています。環境対応は持続的に取り組むことが必須となるため、今後も新しい技術導入にチャレンジしていきたいと思います。
※4 不要になった繊維(衣料、糸、布地)などを専用の反毛機械を使って、
もう一度わた状に戻してリサイクルすること

 

機密文書をトイレットペーパーとして100%再利用
ヤマト運輸は、2006年から法人のお客さま向けに専用ボックスに入れるだけで機密文書を確実に処分できる「機密文書リサイクルサービス」を提供しています。未開封のボックスごと溶解するため、情報漏えいの心配がなく、溶解後はトイレットペーパーとして100%再利用しています。2020年度は全国で約21,694tの機密文書を溶解処理・リサイクルしました。2022年2月からは、サービスをリニューアルし、ご利用企業さまの事業所だけでなく社員の方の自宅からの回収や、全国にある最寄りのヤマト運輸直営店への持ち込みも可能となりました。今後は自宅マンションの宅配ロッカー、最寄りのオープン型宅配便ロッカー「PUDOステーション」への持ち込みにも順次対応していきます。

【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202203289184-O10-Gl5YV0K6
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202203289184-O11-350r74Px

 
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202203289184-O12-ZS1x1wsx

参考:機密文書リサイクルサービス
https://business.kuronekoyamato.co.jp/promotion/kimitsu_telework/

廃タイヤのリサイクル・リユースを推進
車両のタイヤは、運送業を主体とするヤマトグループにとって欠かせない資材であり、事業を推進する上で環境負荷への配慮が必要となる資材です。
ヤマトグループは、東光タイヤ工業株式会などとタイヤの再利用・リサイクルに関する協働プログラムを推進しています。廃タイヤは協働先で洗浄・補修・成形・塗装・耐圧検査などの工程を経て、再生タイヤとなります。
ヤマトグループでは、再生タイヤを再び買い取り、再利用することで、廃棄物として最終処分されるタイヤ数の削減に取り組んでいます。こうした協働プログラムやグリーン調達を通し、ヤマト運輸として2020年度は22,286本の再生タイヤを購入しています。

【作業工程】
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202203289184-O13-oIwUm5Yf

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