文部科学省・厚生労働省後援 住友生命社会貢献事業 第14回「未来を強くする子育てプロジェクト」受賞者決定
住友生命保険相互会社
住友生命保険相互会社(取締役 代表執行役社長 橋本 雅博、以下「住友生命」)は、2007年からより良い子育て環境の整備にむけた「未来を強くする子育てプロジェクト」(以下、「本プロジェクト」)に取り組んでいます。
本プロジェクトでは、より良い子育て環境の整備に取り組み、優れた成果を上げている団体や個人に贈る「子育て支援活動の表彰」と、人文・社会科学分野を専攻している子育て中の女性研究者を支援する「女性研究者への支援」の公募事業を実施しています。
これまで過去13回の表彰を通じて、146組の子育て支援活動と、131名の女性研究者への支援を行ってきました。
14回目となる今年度は、子育て支援に資する諸活動を行っている団体・個人合わせて181組、育児を行いながら研究を続けている女性研究者123名の応募の中から受賞者を決定しました。
【子育て支援活動の表彰】
○スミセイ未来大賞 2組(文部科学大臣賞1組、厚生労働大臣賞1組)
○スミセイ未来賞 10組
【女性研究者への支援】
○スミセイ女性研究者奨励賞 10名
※受賞者および本プロジェクトの詳細については、住友生命ホームページをご覧ください。
・受賞者の詳細
https://www.sumitomolife.co.jp/about/csr/community/mirai_child/result/2020/
・本プロジェクトの詳細
https://www.sumitomolife.co.jp/about/csr/community/mirai_child/
第14回「未来を強くする子育てプロジェクト」受賞者一覧
【子育て支援活動の表彰】
○スミセイ未来大賞 2組(文部科学大臣賞1組、厚生労働大臣賞1組)
文部科学大臣賞
認定特定非営利活動法人 高知こどもの図書館(高知県高知市)
厚生労働大臣賞
特定非営利活動法人 西成チャイルド・ケア・センター(大阪府大阪市)
○スミセイ未来賞 10組
特定非営利活動法人 関西ブラジル人コミュニティ CBK(兵庫県神戸市)
特定非営利活動法人 キンダーフィルムフェスト・きょうと(京都府京都市)
NPO法人 くしろ子ども未来塾(北海道釧路市)
特定非営利活動法人 珊瑚舎スコーレ(沖縄県南城市)
特定非営利活動法人 チャイルドケアサポートセンター(福岡県北九州市)
特定非営利活動法人 ハーフタイム(東京都葛飾区)
特定非営利活動法人 パラキャン(千葉県柏市)
一般社団法人 びじっと・離婚と子ども問題支援センター(神奈川県横浜市)
NPO法人 MamaCan(千葉県松戸市)
NPO法人 ゆめ・まち・ねっと(静岡県富士市)
【女性研究者への支援】
○スミセイ女性研究者奨励賞 10名
粟谷 しのぶ:東京大学大学院 法学政治学研究科
一原 雅子 :京都大学大学院 地球環境学舎
大石 茜 :筑波大学大学院 人文社会科学研究科
坂口 恵莉 :大阪大学 人間科学研究科
佐々木加奈子:東北大学 情報科学研究科
下田 麻里子:早稲田大学 文学研究科
土屋 裕子 :立教大学 法学部 兼任講師
寺澤 優 :立命館大学 衣笠総合研究機構
中村 恵理 :慶應義塾大学大学院 システムデザイン・マネジメント研究科
独立行政法人 国際協力機構(JICA)
望月 美希 :独立行政法人 日本学術振興会 特別研究員PD
※受賞者名は敬称略、五十音順に掲載。
第14回「未来を強くする子育てプロジェクト」受賞団体・受賞者詳細
1.子育て支援活動の表彰
a.スミセイ未来大賞
【文部科学大臣賞】
「認定特定非営利活動法人 高知こどもの図書館(高知県高知市)」
全国で初めての、NPO法人が運営する子どものための私設図書館
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202103182444-O25-20GQvHz9】
高知県では、高知市やその周辺への人口の一極集中が進んでおり、中山間地域には、子どものための文化施設も少なく、文化的な格差が生じ、子どもたちの読書の機会が減っていることが懸念されている。そうした子どもたちのために、これまで読み継がれてきた名作や、科学的な知見と正確な情報が記載された本などを丁寧に選書し、蔵書として揃え、子どもたちへ手渡している。
また、人と本がつながり、さらに人と人がつながっていくことが大切だと考え、図書館業務に加えて、出張図書館や読み聞かせの会、読み聞かせボランティア養成講座など、参加型のイベントを多数開催。ボランティアを募り、地域の理解者とネットワークを拡げながら活動を行っている。
【厚生労働大臣賞】
「特定非営利活動法人 西成チャイルド・ケア・センター(大阪府大阪市)」
子ども食堂を通じて親子の居場所を作り、見守りを続ける
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202103182444-O26-6xC9aZDg】
大阪市西成区には、貧困を原因の1つに、厳しい環境下での生活を送り家庭や学校に居場所さえない子どももいる。貧困は子どもたちだけの問題ではなく、家族単位で子供たちを支えるため、子ども食堂を中心に居場所を開設し、貧困にあえぐ親子に寄り添い見守っている。
また、スタッフが家族と同居して、根底にある問題を見出し、規則正しい生活へと導く滞在型支援も開始。生活の改善には最低でも半年はかかるが、明日の社会を創るには、こうした子どもたちを日々見守る必要があると活動を続ける。
b.スミセイ未来賞
「特定非営利活動法人 関西ブラジル人コミュニティ CBK (兵庫県神戸市)」
当事者目線で、南米をルーツとする子どもたちと家族を支援
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202103182444-O27-JQdL35e0】
外国をルーツとする子どもたちの多くは、日本語での会話に不自由はなくても学習言語としての日本語理解度が浅く、高校への進学を諦めてしまうことや、日本語を十分に話すことができない親たちとの断絶が生まれるケースがある。そのような子どもたちに対し、母語やブラジルの文化を通して、自分や家族のルーツを見つめ直し、アイデンティティを形成するための支援を行う。
「特定非営利活動法人 キンダーフィルムフェスト・きょうと(京都府京都市)」
子どもたちが主体となって作る京都国際子ども映画祭
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202103182444-O28-3uXX09X8】
子どもスタッフが運営を担い、審査員や海外作品の吹き替えなども行う、子どもたちによる映画祭を毎年1回開催。世界各地の映画祭に出品された作品の中から、子どもが主人公の良質な作品を選び、上映する。審査を通じて、子どもたちは意見の交換や表現することを学び、異文化にふれ、世界への興味と理解を深めることに繋がっている。
「NPO法人 くしろ子ども未来塾(北海道釧路市)」
プロの講師が集まり、勉強、スポーツ・文化芸術等の多彩な講座を子供たちに提供
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202103182444-O29-REDG9y4d】
釧路管内の子どもたちのため、好きなこと・得意なことを見つけられる環境作りを目的に活動を開始。1ヶ月に一度、市内からプロの講師たちが集まり、勉強・スポーツ・文化・芸術等の合計23の講座を提供。参加費300円で時間内であればいくつでも好きなものを受講できる。
「特定非営利活動法人 珊瑚舎スコーレ (沖縄県南城市)」
不登校や貧困など、課題を持つ子どもたちに学びの場を提供
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202103182444-O22-gPVrQ873】
「特定非営利活動法人 チャイルドケアサポートセンター(福岡県北九州市)」
北九州市小倉北区の「ママトモ魚町」を拠点に市内の子育てを総合的にサポート
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202103182444-O19-02P1Vim6】
北九州市の中でも特に小倉北区では人口が増加しており、転勤族も多く、身近に頼れる友達や親族がいない親子が多い。そこで親子で過ごせるフリースペース「ママトモ魚町」の運営のほか、子どもの一時預かりや、出張託児などのサポートを展開。「ママトモ魚町」のある魚町銀天街には、開設以来親子連れの姿が増え、街に活気が戻ってきたと高評価を得ている。
「特定非営利活動法人 ハーフタイム(東京都葛飾区)」
生きづらさを抱えた子どもたちに寄り添い、社会的自立を支援する活動
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202103182444-O20-3YQvgkSX】
社会問題ともなっている貧困、家庭内暴力、ネグレクトなどの問題は、葛飾区でも深刻で、自己肯定感が低く、希死念慮を持つ子どもたちもいる。子供たちだけでなく、親への支援も必要なため、その場しのぎの対応では改善しないケースもある。そこで大学生やケースワーカーが集まり、子どもたちの居場所づくり活動を行っている。中長期的な視野に立ち、子どもたちが生きる力を身につけられるよう、一人ひとりに丁寧に寄り添い、信頼関係を構築している。
「特定非営利活動法人 パラキャン(千葉県柏市)」
パラスポーツを通じて、子どもたちの健全育成を図る
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202103182444-O21-A7asGICM】
障がい者アスリートを小・中・高校に派遣し、パラスポーツを通じてダイバーシティやバリアフリーの世界を身近に感じてもらう活動を行う。講師は自己の体験を語るだけでなく、時には子どもたちに障がいのある部分を触ってもらうことで、恐れや違和感を取り除く試みなども行っている。講師たちが、障がいを抱えながらも、前向きに生きている姿は、子どもたちにも好影響を与えている。
「一般社団法人 びじっと・離婚と子ども問題支援センター(神奈川県横浜市)」
離れて暮らす親子の交流を支援し、子どもの健全な育成を目指す活動
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202103182444-O30-41xfoM2k】
親が離婚すると、子どもは「自分は捨てられたのか」、「自分に責任があるのか」と考えがち。必要なのは両方の親と関わり愛情を受けることだが、離婚した父母の間には深刻な葛藤のある場合が多く、面会交流についてはおざなりにされることが多いのが現状。「びじっと」では面会交流の相談から当日の子どもへの付き添いなどの支援を行い、子どもの立場に立って、健全な成長のためのサポートを行っている。
「NPO法人 MamaCan(千葉県松戸市)」
子育ての孤立解消のため、地域と家族をつなぎ、母親の自己肯定感を高める活動
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202103182444-O31-HO8ZzrqL】
子育て中の女性は、自分のキャリアが止まり、社会から分断されたような気持ちになることが多い。そこで、子育てもキャリアであるというのが「MamaCan」の発想。ネイル、布小物、フラワーアレンジメント等々、ママたちの持つスキルや子育ての経験を生かして、地域の企業などとタイアップして活躍の場を作っている。ママたちの活力を地域社会に還元することが、地域の活性化につながると考えた活動。
「NPO法人 ゆめ・まち・ねっと(静岡県富士市)」
生きづらさを抱えた子ども・若者たちとつながり続ける居場所
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202103182444-O24-F7f1Y6oM】
家庭や学校、社会で生きづらさを抱えている、子どもたちや若者の居場所を作る。泥だらけになって遊び、焚火やドラム缶風呂も体験できる「冒険遊び場たごっこパーク」。仲間と自由に過ごせる駄菓子屋風の「おもしろ荘」や週1回開催する「こども食堂」、保護者を労い励ます「ワンコインゼミ」も好評。誰でもいつでも遊びに来られる場所で、子どもたちに長く寄り添い続け、活動を行う。
2.女性研究者への支援
スミセイ女性研究者奨励賞
粟谷 しのぶ:東京大学大学院 法学政治学研究科
<研究テーマ>
食品安全リスクの法的制御における民主的正統性
一原 雅子:京都大学大学院 地球環境学舎
<研究テーマ>
気候変動訴訟
(1)気候変動関連条約の国内実施をめぐる訴訟
(2)日本の気候変動訴訟における障壁、また原告らが有する訴訟動機および期待
大石 茜:筑波大学大学院 人文社会科学研究科
<研究テーマ>
台湾・朝鮮・満洲における「良妻賢母」
坂口 恵莉:大阪大学 人間科学研究科
<研究テーマ>
区域外原発避難にみる抵抗の戦略
佐々木 加奈子:東北大学 情報科学研究科
<研究テーマ>
現代社会における「語りづらさ」に関する芸術社会学的研究
CMCがもたらす自己表現とそのデザインの探求
下田 麻里子:早稲田大学 文学研究科
<研究テーマ>
カンボジア ポスト・アンコール期王都の都市構造に関する考古学的研究
土屋 裕子:立教大学 法学部 兼任講師
<研究テーマ>
医療・介護分野におけるAI関連技術の開発および利用に関する法的・倫理的課題の検討
寺澤 優:立命館大学 衣笠総合研究機構
<研究テーマ>
戦前日本の性産業における人身売買問題 芸娼妓酌婦の「身売り」と紹介業の実態を中心に
中村 恵理:慶應義塾大学大学院 システムデザイン・マネジメント研究科
独立行政法人 国際協力機構(JICA)
<研究テーマ>
ウガンダの難民の自立に関して民間セクターの果たす役割について
望月 美希:独立行政法人 日本学術振興会 特別研究員PD
<研究テーマ>
福島第一原発事故被災者の生活課題と支援 「保養キャンプ」の事例を通じて
<住友生命社会貢献事業「第14回未来を強くする子育てプロジェクト」 概要>
主 催 : 住友生命保険相互会社
後 援 : 文部科学省、厚生労働省
審査員 : 「未来を強くする子育てプロジェクト」選考委員会メンバー
選考委員長 汐見 稔幸氏 (東京大学名誉教授、白梅学園大学名誉学長)
選考委員 大日向 雅美氏 (恵泉女学園大学学長)
奥山 千鶴子氏 (認定NPO法人びーのびーの理事長)
米田 佐知子氏 (子どもの未来サポートオフィス代表)
高田 幸徳 (住友生命保険相互会社 執行役常務)
【子育て支援活動の表彰】
募集内容:
より良い子育て環境づくりに取り組む個人・団体を募集します。各地域の参考になる特徴的な子育て支援活動を社会に広く紹介し、他地域への普及を促すことで、子育て環境を整備し、子育て不安を払拭することを目的としています。
応募要件:
◆子育て支援に資する諸活動を継続的に行っていること。
◆活動内容が社会に認められ、ロールモデルとなりうるものであること。
◆活動の公表を了承していただける個人・団体であること。
◆日本国内で活動している個人・団体であること。
表彰:
◆文部科学大臣賞(スミセイ未来大賞受賞者の1組に授与)/表彰状
◆厚生労働大臣賞(スミセイ未来大賞受賞者の1組に授与)/表彰状
◆スミセイ未来大賞 2組 /表彰盾、副賞100万円
◆スミセイ未来賞 10組 /表彰盾、副賞50万円
応募数: 計181組
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