展覧会「片山利弘ー領域を越える造形の世界」を4月5日から開催
武蔵野美術大学 美術館・図書館
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202101290406-O1-B75gXh5Z】
武蔵野美術大学 美術館・図書館は展覧会「片山利弘ー領域を越える造形の世界」を開催します。戦後日本のデザイン創成期に主導的な役割を果たし、後に制作の場をスイス、アメリカと海外に求めた片山利弘(1928 ~ 2013)は、デザイン、絵画、彫刻、そして巨大な建築空間での立体表現と、領域の枠組みにとらわれずに活躍しました。グローバルに生きた片山の創作活動の全貌に迫るはじめての機会となります。
本展では独学で学び、日本で発表した初期のグラフィック作品にはじまり、スイスに渡り製薬会社ガイギー社で携わった広告デザイン、アメリカのハーバード大学カーペンター視覚芸術センターでのデザインと教育の仕事、そして1980年以降の日米を行き来しながら続けたそれまでの創作をさらに発展させた「領域を越えた造形」を紹介します。
展覧会概要
「片山利弘ー領域を越える造形の世界」
会期:2021年4月5日(月)〜6月20日(日) ※会期などは変更になる場合があります。
会場:武蔵野美術大学美術館 展示室3
開館時間:10:00–18:00(土曜、祝日、特別開館日は17:00閉館)
休館日:日曜日 ただし6月13日・20日は特別開館日
入館料:無料
主催:武蔵野美術大学 美術館・図書館 https://mauml.musabi.ac.jp
協力:片山渥美・片山哲夫・南天子画廊
監修:新島実(武蔵野美術大学 名誉教授)
本展の見どころ
本展では、造形作家・片山利弘の50年以上におよぶ創作活動を、年代順に紐解いていきます。まず冒頭の「日本(大阪/東京)」では、最初期の作品を展示します。図案画家である父のもと、独学でデザインを学んだ片山は、「第20回毎日商業美術振興運動(現・毎日広告デザイン賞)」での受賞をきっかけに木村恒久、田中一光、永井一正らと出会い、1960年に日本デザインセンターに創立メンバーとして参加します。その当時を振り返ります。
1963年、ヨーロッパのグラフィックデザインを牽引していたスイスのガイギー社の招聘を受け、片山は同社のアートディレクターになります。展覧会の2つ目の「スイス(バーゼル・ガイギー社)」の章は、このスイス時代に焦点を当てます。シルクスクリーンで異なる太さの線を刷った色紙を手術用のメスを使って切り、その色紙を様々な形に組み合わせたコラージュ作品《Visual Construction》シリーズでバーゼルではじめての個展を開催します。また、1965年11月に銀座松屋で開催されたエポックメーキングな「ペルソナ」展にも片山はスイスから出展します。
続く「アメリカ(ボストン・ハーバード大学)」の章では、ハーバード大学カーペンター視覚芸術センターに招聘された1966年以降の作品を展示します。約30 年にわたり教育に携わりながら、カーペンター視覚芸術センターで行われる講演会や展覧会などのデザインの仕事を担当します。
最終章では「領域を越えた活動」を紹介します。特に1980年代以降の片山は、日米を行き来しながら丹下健三ら日本の建築家とのコミッションワークに数多く取り組みます。現存する建築空間での大型作品を通して、稀有な造形作家がグローバルに生き、辿り着いた境界のない活動をご覧いただきます。
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作家紹介
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202101290406-O15-efxPY7Ax】
片山利弘(かたやま・としひろ):
1928 年大阪生まれ。造形作家。独学でデザインを学び、フリーランスのデザイナーとして活動。日本デザインセンター(1960 ~ 1963)、スイスのガイギー社(1963 ~1966)勤務を経て、 1966 年に拠点をアメリカのボストンに移し、ハーバード大学で教育に携わりながら、精力的に制作活動を続け、多岐にわたる分野で国際的に活躍。
2013 年逝去。
関連イベント
会期中にトークイベント等の開催を予定しています。
※日時や内容など詳細が決まり次第、当館webサイトにてお知らせいたします。
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