2019年11月29日

ベイン・アンド・カンパニー

2019年世界高級品市場レポート発行

個人向け高級品市場は4%伸び、市場規模は2,810億ユーロに到達見込み
ミレニアル世代を中心に、社会的責任への関心が市場のダイナミクスを変える

2019年の世界の高級品市場は4%伸び、1.3兆ユーロ*に達する見込みです。個人向け高級品市場も同じく4%伸び、2,810億ユーロに到達する見込みです。

中国が市場の成長を牽引し、オンライン市場の拡大で店舗は減少に向かう

• 中国が世界高級品市場を引き続き牽引し、26%の伸びを記録し300億ユーロに達する見込みです。中国の顧客購買力は依然として強く、高級品売上額の35%を中国の顧客が占めています。
• 中国の高級品バイヤーは他のアジア圏での購買を加速させており、日本市場の4%の伸長や、その他のアジア諸国での売り上げを6%引き上げています。
• 南北アメリカでは国内需要が高まった一方、海外からの旅行者の減少が全体の市場の成長を抑える結果になりました。
• ヨーロッパは1%成長に留まりました。

世界的に高級品市場におけるオンライン決済のシェアは堅調に伸びていて、市場の約12%がデジタルチャネルで取引されています。このトレンドは店舗などの流通チャネルに大きな影響を与えており、ベインの予測では2020年をピークに店舗数は下降する見込みです。

ミレニアル世代とジェネレーションZが変える高級品市場のダイナミクス
35%の高級品購買はミレニアル世代によって占められており、2025年までにミレニアル世代の購買が高級品市場の45%を占めると予測されます。さらに、ジェネレーションZ(1990年代後半~2010年の間に生まれた世代)と呼ばれる次世代層が業界のトレンドを変えつつあります。2035年までには40%の高級品市場の購買をこの世代が占めると予測されており、この世代はエモーショナルな繋がりを感じるブランドに大変ロイヤルティが高い傾向が見られます。

高級品購買層は社会的課題に対し責任を果たすことにも大変関心が高く、80%の高級品顧客は利潤追求だけでなく、社会にポジティブなインパクトを与える企業やブランドを好み、選択する傾向が強まっています。この傾向は特にミレニアル世代で顕著にみられます。
このようなトレンドから、高級品のリサイクル市場の成長も著しく2019年には260億ユーロに達します。高級品のリサイクル市場は高級品市場の規模を拡大させ、新たな顧客を呼び込むことにも貢献すると考えられます。リサイクル品の購入が初めての高級品購買体験となる消費者も多くいると思われますが、高級品ブランドはこれを脅威と見るのではなく戦略的にどのようにこの機会をうまく取り込むかということを考える必要があります。

高級品ブランドが対峙すべき新たな挑戦
特にアジアの中流階層の増加により、ベインの予測では2025年までに高級品購買層は現在の3.9億人から4.5億人に増えると試算しています。高級品ブランドは、製品やブランド体験をより個々に併せ、パーソナライズ化させる必要があり、特に若くグローバルマインドを持っており、確固とした思想を持つ世代と、エモーショナルな絆を作ることが出来るかどうかが今後の成功を握る鍵となります。

*2019年現在の為替レートによる試算


【ベイン・アンド・カンパニーについて】
ベイン・アンド・カンパニーは、未来を切り開き、変革を起こそうとしている世界のビジネス・リーダーを支援しているコンサルティングファームです。1973年の創設以来、クライアントの成功をベインの成功指標とし、世界37か国58拠点のネットワークを展開しています。クライアントが厳しい競争環境の中でも成長し続け、「結果」を出せるようにクライアントと共通の目標に向かって支援しています。ベインのクライアントの株価は市場平均に対し約4倍のパフォーマンスを達成しており、私たちは、持続可能で優れた結果をより早く提供するために、様々な業界や経営テーマにおける知識を統合し、時には外部の厳選されたデジタル企業等と提携しながらクライアントごとにカスタマイズしたコンサルティング活動を行っています。(https://www.bain.co.jp


情報提供元:PRワイヤー
記事名:「ベイン・アンド・カンパニー「2019年世界高級品市場」レポート発行