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概況からBRICsを知ろう ロシア株式市場は続伸、原油などの輸出増加報告が好感


【ブラジル】ボベスパ指数 110916.08 -0.84%
16日のブラジル株式市場は続落。主要指標のボベスパ指数は前日比934.14ポイント安(-0.84%)の110916.08で取引を終了した。111,846.71から110,427.64まで下落した。

売りが先行した後は下げ幅を拡大させ、引けまで安値圏でもみ合った。成長予想の下方修正が嫌気された。ブラジル中央銀行がエコノミスト約100人を対象に実施した最新調査では、2023年の成長予想が前回の0.78%から0.77%まで下方修正された。また、2023年末の政策金利予想も前回の12.25%から12.50%に引き上げられた。このほか、通貨レアル安の進行がブラジル株の圧迫材料となった。

【ロシア】MICEX指数 2199.94 +0.64%
16日のロシア株式市場は続伸。主要指標のMOEX指数は前日比24.96ポイント高(+1.13%)の2224.90で取引を終了した。2204.46から2224.90まで上昇した。

買いが先行した後は上げ幅を拡大させ、引けまで高値圏でもみ合った。原油などの輸出増加報告が好感された。エネルギー省の発表によると、2022年の原油輸出は前年比で7%増加したという。これにより、原油及び天然ガスに関連した歳入は28%拡大したと報告されている。また、米国の利上げペースの鈍化観測も外資の流出懸念を後退させた。このほか、企業の好業績報告などがサポート材料となった。

【インド】SENSEX指数 60092.97 -0.28%
16日のインドSENSEX指数は小反落。前日比168.21ポイント安(-0.28%)の60092.97、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同61.75ポイント安(-0.34%)の17894.85で取引を終えた。

買いが先行した後は下げ幅をじりじりと拡大させた。外国人投資家(FII)の売り越しが足かせ。FIIはこの日までに15日連続の売り越しとなった。また、足元での景気低迷なども引き続き警戒された。

【中国本土】上海総合指数 3227.59 +1.01%
週明け16日の上海総合指数は、主要指標の上海総合指数が前営業日比32.29ポイント高(+1.01%)の3227.59ポイントと3日続伸した。昨年9月以来、約4カ月ぶりの高値水準を回復している。

前営業日までの好調地合いを継ぐ流れ。中国のリオープン(経済再開)進展、当局の経済対策に対する期待感が投資家心理を上向かせている。資金流入もプラス。本土・香港間の相互取引スキームを通じた先週13日の売買では、香港経由の本土株取引が大幅な買い越しだった(16日前場も大幅買い越し)。香港・海外の投資家は、昨年11月から買い越しに転じている。中国人民銀行(中央銀行)の資金供給も支援材料。人民銀は朝方、中期貸出制度(MLF)を通じ、満期到来分との差引で790億人民元の資金を市場に供給した。ほか、リバースレポを通じ、差引1540億人民元の短期資金も供給している。

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