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21日の中国本土市場概況:上海総合0.01ポイント安で小幅続落、銀行株高で下げは限定


21日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前日比0.01ポイント(0.00%)安の3472.93ポイントと小幅ながら続落している(上海A株指数は0.03ポイント安の3640.14ポイント)。


新型コロナウイルス感染の再拡大が警戒される流れ。インドなど新興国を中心に、一部の国でウイルス感染が深刻化している。世界保健機関(WHO)の最新統計によれば、世界の新規感染は先週まで8週連続で増加し、過去最多を記録した。世界経済の回復後ずれが不安視されている。ただ、米中の緊張緩和が期待され、指数はプラス圏で推移する場面もあった。中国外交部は21日、「バイデン米大統領がオンラインで開く気候変動サミットに、習近平・国家主席も出席する」と発表。新疆ウイグル自治区の人権、香港の自治、インド太平洋地域の覇権などを巡る米中対立が続く中、環境分野の協調を図ることで、両国の全面衝突は避けられる——と歓迎された。(亜州リサーチ編集部)


業種別では、空運が安い。中国南方航空(600029/SH)が2.6%、中国国際航空(601111/SH)が2.4%、中国東方航空(600115/SH)が2.3%ずつ下落した。原油や金属の市況安を嫌気し、エネルギー株、非鉄株も売られている。自動車株、防衛関連株、半導体株、発電株、インフラ関連株、保険株も下げた。


半面、銀行株はしっかり。興業銀行(601166/SH)が3.1%高、中国郵政儲蓄銀行(601658/SH)が2.2%高、招商銀行(600036/SH)が1.7%高で引けた。医薬品株、海運株、食品飲料株、不動産株なども買われている。


一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.50ポイント(0.20%)高の251.17ポイント、深センB株指数が6.63ポイント(0.57%)安の1159.19ポイントで終了した。

亜州リサーチ(株)


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