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24日の中国本土市場概況:上海総合1.3%安で続落、景気敏感株に売り


24日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前日比44.45ポイント(1.30%)安の3367.06ポイントと続落した(上海A株指数は1.30%安の3529.23ポイント)。3月10日につけた終値ベースの年初来安値(3357.73ポイント)に接近している。


景気回復遅れが警戒される流れ。メルケル独首相は23日、新型コロナウイルス感染拡大を阻止するため、ロックダウン(都市封鎖)を4月18日まで延長すると発表した。すでにフランスも首都圏でロックダウンを再導入している。米国では、新規感染者数の減少ペースが鈍り、半数近くの州で増加に転じている状況だ。また、香港・マカオでは、独ビオンテック製のコロナワクチンにパッケージの不具合が見つかったため、接種が一時停止されている。中国本土は経済活動の正常化が進んでいるものの、外需低迷の余波を受けると不安視された。(亜州リサーチ編集部)


業種別では、景気動向に敏感な素材関連の下げが目立つ。非鉄の江西銅業(600362/SH)、化学繊維の恒力石化 (600346/SH)がそろって7.2%安、ポリウレタン原料の万華化学集団(600309/SH)が6.1%安、鉄鋼の宝山鋼鉄(600019/SH)が6.0%安、レアアースの中国北方稀土(600111/SH)が5.5%安で引けた。


海運や空運、物流など運輸関連株も急落。中遠海運HD(601919/SH)がストップ安、中国国際航空(601111/SH)が5.0%安、中国外運(サイノトランス:601598/SH)が6.9%安で取引を終えた。インフラ関連株、不動産株、自動車株、ハイテク株、銀行・保険株なども売られている。


半面、証券株はしっかり。中原証券(601375/SH)が3.1%、方正証券(601901/SH)が3.0%、国金証券(600109/SH)が1.3%ずつ上昇した。天然ガスや発電の公益株も物色されている。


一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.74ポイント(0.31%)安の241.15ポイント、深センB株指数が5.97ポイント(0.54%)安の1103.16ポイントで終了した。

亜州リサーチ(株)

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