15日の香港市場は値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比92.48ポイント(0.38%)高の24732.76ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が22.43ポイント(0.23%)高の9829.07ポイントとそろって3日続伸した。売買代金は1159億3600万香港ドルにやや拡大している(14日は996億5000万香港ドル)。

中国指標の改善を好感する流れ。取引時間中に公表された今年8月の各種経済統計では、小売売上高が7月の前年同月比減少から増加に転じ(8日カ月ぶりのプラス転換)、鉱工業生産額が予想以上に増加するなど総じて良好な内容だった。中国経済の持ち直しが意識されている。

ただ、上値は限定的。ハイテク分野を巡り、米中対立が激化するとの警戒感は依然としてくすぶっている。中国通信機器メーカー大手の華為技術(ファーウェイ)に対し、国家安全保障上の理由で米国は新たな輸出規制を15日に発効した。米国以外の各国・地域からも半導体調達が事実上できなくなる。(亜州リサーチ編集部)


ハンセン指数の構成銘柄では、不動産投資会社の九龍倉置業地産投資(1997/HK)が5.0%高、中国ニット衣料最大手の申洲国際集団HD(2313/HK)が3.5%高、バイオ医薬品開発受託会社の薬明生物技術(2269/HK)が3.4%高と上げが目立った。

セクター別では、中国の不動産が高い。中国恒大集団(3333/HK)が8.1%、龍湖集団HD(960/HK)が4.5%、融創中国HD(1918/HK)が2.8%、碧桂園HD(2007/HK)が2.5%中国金茂HD(817/HK)が1.7%ずつ上昇した。2020年1~8月の全国不動産開発投資額(名目ベース)は、中国全体で前年同期比4.6%増加。プラス成長は3カ月連続で、増加率は前月の3.4%から1.2ポイント加速している。

中国と香港の消費セクターもしっかり。食肉・ハム加工大手の中国雨潤食品集団(1068/HK)が5.1%高、中国スポーツ用品大手の李寧(リーニン:2331/HK)が3.8%高、中国ビール2位の青島ビール(168/HK)が3.1%高、大型総合スーパー(GMS)展開の永旺百貨(イオン・ストアーズ・ホンコン:984/HK)が3.6%高、化粧品販売店をチェーン展開する莎莎国際HD(ササ・インターナショナル・ホールディングス:178/HK)が2.8%高、香港外食チェーンの大家楽集団(カフェ・ド・コラル:341/HK)が2.7%高で引けている。

元高メリットのある空運や紙パルプの銘柄群も物色される。中国国際航空(753/HK)が3.0%高、中国南方航空(1055/HK)と中国東方航空(670/HK)がそろって2.8%高、恒安国際集団(1044/HK)が2.4%高、玖龍紙業(2689/HK)と理文造紙(2314/HK)がそろって2.1%高で取引を終えた。空運各社は米ドル建て債務の比率が高く、紙製品各社は原料の多くを輸入している。上海外国為替市場では、対米ドルの人民元相場が2019年5月以来の元高水準に達した。

本土市場も3日続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.51%高の3295.68ポイントで取引を終えた。不動産株が高い。空運株、消費関連株、自動車株、防衛関連株、素材株、医薬品株、金融株なども買われた。半面、発電株は安い。エネルギー株、インフラ関連株の一角も売られた。

亜州リサーチ(株)


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情報提供元:FISCO
記事名:「15日の香港市場概況:ハンセン0.4%高で3日続伸、中国指標の改善がプラス