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27日の中国本土市場概況:上海総合0.6%高で3日ぶり反発、ITハイテク関連に買い


27日の中国本土市場は値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比20.37ポイント(0.61%)高の3350.11ポイントと3日ぶりに反発した(上海A株指数は0.61%高の3511.20ポイント)。

景気回復の期待感が広がる流れ。中国国家統計局は朝方、全国工業企業の利益総額が2020年7月に、前年同月比19.6%増の5895億1000万人民元(約9兆706億円)に伸びたと報告した。3カ月連続のプラス成長を達成した点を重視し、市場ではコロナ禍で打撃を受けた企業業績の早期持ち直しが意識されている。中国の政策動向も注視された。香港メディアが27日報じたところによれば、習近平・国家主席は最近、北京で連日にわたり経済に関する座談会を開いている。

ただ、全体としては上値が重い。米中摩擦の激化が懸念された。米商務省は26日、係争中の南シナ海で拠点建設に関与したとして、中国企業24社を禁輸措置対象リスト(エンティティ・リスト、EL)に追加。一方、同海域で軍事演習を実施している人民解放軍は同日、中距離弾道ミサイルを4発発射している。(亜州リサーチ編集部)

業種別では、ITハイテク関連の上げが目立つ。半導体製造装置メーカー大手の中微半導体設備上海(688012/SH)が8.1%高、業務ソフト開発大手の用友網絡科技(600588/SH)が4.7%高、半導体組立・検査で中国トップの江蘇長電科技(600584/SH)が2.5%高で引けた。

自動車関連株も高い。華域汽車系統(600741/SH)が7.1%、上海汽車集団(600104/SH)が4.9%、広州汽車集団(601238/SH)が3.5%ずつ上昇した。消費関連株、証券株、インフラ関連株、防衛関連株、医薬品株の一角なども買われている。

半面、不動産株は安い。保利地産(600048/SH)が2.6%、金地集団(600383/SH)が2.0%ずつ下落した。空運株、銀行・保険株の一角も売られいる。

一方、外貨建てB株相場は値上がり。上海B株指数が2.78ポイント(1.12%)高の250.81ポイント、深センB株指数が3.69ポイント(0.39%)高の948.53ポイントで終了した。

亜州リサーチ(株)




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