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26日の香港市場概況:ハンセン0.02%高で小反発、好決算銘柄の上昇が支え(訂正)


26日の香港市場は小動き。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比5.57ポイント(0.02%)高の25491.79ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が8.51ポイント(0.08%)高の10300.36ポイントとそろって小反発した。売買代金は1332億500万香港ドルとなっている(25日は1287億7100万香港ドル)。(亜州リサーチ編集部)

業績動向をにらみながら神経質な値動きが続く流れ。指数は前日の終値近辺で一進一退し、全体として方向感を欠いている。内外の新規材料に乏しい中、今週は主要企業の中間決算発表が集中しているだけに、内容を見極めたいとするスタンスも強まった。

もっとも、大きく売り込む動きはみられない。昨夜の米ハイテク株高や、米中関係の過度な悪化懸念後退などが相場の下支え要因だ。

ハンセン指数の構成銘柄では、中国政府系デベロッパーの華潤置地(1109/HK)が6.0%高、中国ニット衣料最大手の申洲国際集団HD(2313/HK)が5.0%高、医薬品メーカーの石薬集団(1093/HK)が4.7%高と上げが目立った。華潤置地は後場から急伸。同社が昼に公表した中間決算は9.3%減益だったものの、配当が前年同期から増額されたことを材料視した(中間配当0.129→0.150人民元)。石薬集団も昼に報告した決算内容が好感される。同社の業績は2割増益。1株当たり0.06香港ドルの中間配当に加え、5株当たり3株の無償割当も実施する方針だ。前年同期は無配だった。また、申洲国際も中間増益を達成している。同社は米国向け売上比率が大きいだけに、米景気の回復や米中関係の悪化懸念後退も好材料だ。同社株は上場来高値を更新している。

セクター別では、医薬品がしっかり。上記した石薬集団のほか、薬明生物技術(2269/HK)が5.9%、上海復星医薬集団(2196/HK)が1.8%、三生製薬(1530/HK)が1.2%、中国生物製薬(1177/HK)が1.0%ずつ上昇した。このほか、医療関連では、医療アプリ運営の平安健康医療科技(1833/HK)が2.0%高、オンライン健康相談サービスや医薬品Eコマースの阿里健康信息技術(アリババ・ヘルス:241/HK)が1.9%高と値を上げた。

他の個別株動向では、中国Eコマース最大手の阿里巴巴集団HD(アリババ・グループ・ホールディング:9988/HK)が4.2%高と続伸し、連日で上場来高値を更新。傘下企業で、電子決済サービス「支付宝(アリペイ)」を展開するマ蟻科技集団(アント・グループ)が香港、上海同時上場に向けた申請を提出したことが刺激材料だ。

半面、非鉄関連セクターはさえない。江西カン鋒リ業(ガンフェン・リチウム:1772/HK)が8.1%安、中国アルミ(チャルコ:2600/HK)が7.2%安、新疆新キン鉱業(3833/HK)が2.7%安、洛陽モリブデン集団(3993/HK)が2.5%安と値を下げた。リチウム電池素材メーカーの江西カン鋒については、中間5割減益が売り材料視されている。

上述した銘柄以外にも業績動向を手がかりにした売買が活発化。減益を強いられた銘柄群では、生保大手の新華人寿保険(1336/HK)が7.7%安、天然ガス事業の昆侖能源(クンルン・エナジー:135/HK)が7.0%安、都市ガス供給の華潤燃気HD(華潤ガス:1193/HK)が5.4%安、スポーツシューズ生産・販売の安踏体育用品(ANTAスポーツ・プロダクツ:2020/HK)が4.5%安と下げが目立っている。

一方、本土市場は続落。主要指標の上海総合指数は、前日比1.30%安の3329.74ポイントで取引を終えた。ハイテク株が安い。金融株、消費関連株、自動車株、素材株、防衛関連株、インフラ関連株、不動産株、運輸株など幅広く売られた。

亜州リサーチ(株)




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