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8日の中国本土市場概況:上海総合0.5%高で5日続伸、インフラ関連株に買い


週明け10日の中国本土市場は値上がり。主要指標の上海総合指数は、前営業日比14.52ポイント(0.51%)高の2890.49ポイントと5日続伸した(上海A株指数は0.50%高の3028.92ポイント)。

中国の景気下支え策に期待感。新型コロナウイルス対策として、中国人民銀行(中央銀行)は9日、3000億人民元(約4兆7211億円)の特別再貸付を行う方針を明らかにした。また、人民銀の潘功勝副総裁は7日の記者会見で、20日に公表される最優遇貸出金利「ローンプライムレート(LPR)」(事実上の貸出基準金利)の2月分を3カ月ぶりに引き下げることを示唆している。景気悪化の警戒感も根強く、指数は一進一退で推移していたものの、引けにかけて買いが改めて優勢となった。

業種別では、ゼネコンや建機、建材などインフラ関連株が高い。中国交通建設(601800/SH)が2.8%、三一重工(600031/SH)が4.2%、安徽海螺セメント(600585/SH)が6.1%ずつ上昇した。当局は公益事業向けに資金調達する特別地方債「専項債」の発行規模拡大などを検討している——との観測が流れている。新型肺炎拡大がピークを迎えた後は、「各種のインフラ案件はロケットスタートする」との見方だ。このほか、自動車株や不動産株も上げが目立っている。メディア関連株や消費関連株の一角も買われた。

半面、ハイテク株は安い。IC設計の上海書爾半導体(WILLSEMI:603501/SH)が6.3%下落した。医薬品株、銀行・保険株の一角も売られている。

一方、外貨建てB株相場は値上がり。上海B株指数が2.51ポイント(1.08%)高の235.76ポイント、深センB株指数が3.94ポイント(0.43%)高の920.90ポイントで終了した。

【亜州IR】




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