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9日の香港市場概況:ハンセン0.01%安で3日ぶり反落、医薬品セクターに売り


週明け9日の香港市場は小動き。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比3.64ポイント(0.01%)安の26494.73ポイントと3日ぶりに反落する半面、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)は0.87ポイント(0.01%)高の10408.05ポイントと3日続伸した。売買代金は650億4300万香港ドルとなっている(6日は768億100万香港ドル)。

中国の景気動向を見極めたいとするスタンスが強まる流れ。あす以降、重要な経済指標(10日に物価統計、16日に小売売上高や鉱工業生産、15日までに金融統計など)が相次いで発表される。先行して8日に公表された11月の貿易統計では、米ドル建ての輸出が予想に反してマイナスとなる半面、輸入は予想外のプラスとまちまちの内容だった。

ただ、大きく売り込む動きはみられない。米中通商協議の進展期待が支えとなっている。国家経済会議(NEC)のクドロー委員長は6日、米中協議の動向について「合意は近い。11月半ば時点よりも合意に近づいた状態かもしれない」と楽観した。それより先、中国は米国産大豆・豚肉の一部について、追加関税の対象外とする方針を表明している。

ハンセン指数の構成銘柄では、抗生物質・ビタミンC生産の石薬集団(1093/HK)が5.1%安、バイオ製薬・中医薬メーカーの中国生物製薬(1177/HK)が4.7%安、ブタ肉生産で世界トップの万洲国際(WHグループ:288/HK)が3.6%安、民間自動車メーカーの吉利汽車HD(175/HK)が3.4%安と下げが目立った。

業種別では、中国の医薬品が安い。上記した石薬集団と中国生物製薬のほか、三生製薬(1530/HK)が4.1%、四環医薬HD集団(460/HK)が3.5%、康哲薬業HD(867/HK)が2.3%ずつ値を下げた。中央政府主導による医薬品「集中調達」制度についての内部資料が流出し、入札に参加できるメーカーを絞り込む方針が示されていたことを嫌気。大手業者に対する影響は少ないとみられるものの、業界に対する圧力が高まるとの不安が漂った。

半面、中国不動産セクターはしっかり。広州富力地産(2777/HK)が6.0%高、融創中国HD(1918/HK)が4.3%高、中国金茂(817/HK)が4.2%高、中国海外発展(688/HK)が2.0%高、華潤置地(1109/HK)が1.7%高、碧桂園HD(2007/HK)が1.6%高と値を上げた。

このほか、石油グループ大手の中国石油天然気(ペトロチャイナ:857/HK)が1.4%高と続伸。中国で9日、国有石油メジャー3社がパイプライン資産を統合する形で、新会社「国家石油天然気管網集団有限公司」が正式発足したことなどを材料視。パイプライン敷設のコスト削減などが期待された。

一方、本土市場は3日続伸。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.08%高の2914.48ポイントで取引を終えた。不動産株とハイテク株が高い。ゼネコン株、素材株も買われた。半面、医薬品株は安い。消費関連株、自動車株、金融株の一角も売られた。

【亜州IR】




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