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19日の中国本土市場概況:上海総合0.9%高で続伸、金融緩和に期待感


19日の中国本土市場は値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比24.79ポイント(0.85%)高の2933.99ポイントと続伸した。上海A株指数も上昇し、25.98ポイント(0.85%)高の3074.00ポイントで取引を終えている。

金融緩和の期待感が強まる流れ。中国人民銀行(中央銀行)が18日に実施したリバースレポ取引では、4年以上ぶりに金利が引き下げられた。人民銀はあす20日、実質的な政策金利の最優遇貸出金利「ローンプライムレート(LPR)」を発表する。LPR金利も2カ月ぶりに引き下げられるとの思惑が広がった。

業種別では、不動産がしっかり。保利地産(600048/SH)が2.6%高、金地集団(600383/SH)が1.9%高で引けた。素材株も高い。なかでもセメント関連の上げが目立つ。華新水泥(600801/SH)が3.9%上昇した。中国のセメント相場は、足もとで急騰しているという。医薬品株、消費関連株、発電株、銀行・証券株なども買われた。

ITハイテク関連株も上げが目立つ。スマホ用アプリ開発(電子書籍リーダー)の掌閲科技(603533/SH)が6.9%高、フラッシュメモリなどの北京兆易創新科技(603986/SH)が3.7%高、通信機器メーカーの東方通信(600776/SH)が3.5%高、多層プリント回路基板の依頓電子(603328/SH)が2.9%高と値を上げている。工業情報化部の直属機関、中国信息通信研究院は18日、第5世代(5G)サービス対応端末の出荷台数が10月に前月比5倍までに急増したと報告した。ハイテク各社の追い風になると期待されている。ハイテクなどベンチャー企業株で構成される深セン創業板指数は2.8%高と続伸し、他の主要指数をアウトパフォームした。

外貨建てB株も値上がり。上海B株指数が2.04ポイント(0.80%)高の256.90ポイント、深センB株指数が7.06ポイント(0.78%)高の912.08ポイントで終了した。

【亜州IR】




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