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10日の香港市場概況:ハンセン0.3%高で6日ぶり反発、医薬セクターに買い


10日の香港市場は値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比88.41ポイント(0.31%)高の28204.69ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が51.29ポイント(0.48%)高の10701.92ポイントとそろって6日ぶりに反発した。売買代金は643億3300万香港ドルとなっている(9日は703億2500万香港ドル)。

米中通商協議の進展期待がやや強まる流れ。中国商務部は10日、劉鶴副首相らがライトハイザー米通商代表部(USTR)代表やムニューシン米財務長官と電話で意見交換したと発表した。協議内容や交渉日程などは明らかにされていないものの、貿易戦争の「休戦」合意以来、双方が話し合いを再開した点が評価されている。ハンセン指数は前日までの5日続落で、約3週ぶりの安値水準に落ち込んでいただけに、自律反発狙いの買いもみられた。

ただ、上値は限定的。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の議会証言や6月・中国経済指標(12日に貿易統計、15日に小売売上高や鉱工業生産、四半期GDP、15日までに金融統計など)の発表を前に、様子見ムードも漂っている。朝方公表された中国物価統計では、消費者物価指数(CPI)の上昇率が前月並みとなる一方、生産者物価指数(PPI)は横ばいの0.0%だった。PPIは予想に届かず、一部からはデフレ懸念の再燃を警戒する声も聞かれている。

ハンセン指数の構成銘柄では、医薬品メーカーの石薬集団(1093/HK)が4.1%高、バイオ製薬・中医薬メーカーの中国生物製薬(1177/HK)が3.3%高、民間自動車メーカーの吉利汽車HD(175/HK)が2.6%高、マカオ・カジノの銀河娯楽集団(ギャラクシー・エンターテイメント:27/HK)が2.3%高と上げが目立った。

業種別では、医薬品が高い。上記した中国生物製薬と石薬集団のほか、上海復星医薬集団(2196/HK)が4.7%、三生製薬(3エスバイオ:1530/HK)が3.2%、康哲薬業HD(867/HK)が2.3%、微創医療科学(マイクロポート・サイエンティフィック:853/HK)が1.7%、四環医薬HD集団(460/HK)が1.2%ずつ上昇した。「医薬メーカーの開発力は、着実に向上している」として、ブローカー各社による強気の投資判断が相次いだことを好感している。中国不動産セクターもしっかり。龍湖集団HD(960/HK)が2.6%高、万科企業(2202/HK)と華潤置地(1109/HK)がそろって1.8%高、中国恒大集団(3333/HK)が1.6%高、碧桂園HD(2007/HK)が1.3%高と値を上げた。

食品・飲料や家電など消費関連セクターも物色される。康師傅HD(ティンイ—:322/HK)が4.7%高、中国蒙牛乳業(2319/HK)が1.8%高、統一企業中国HD(220/HK)が1.6%高、創維数碼HD(スカイワ—ス・デジタル:751/HK)が1.9%高、海爾電器集団(ハイアール電器:1169/HK)が1.4%高、TCL電子HD(1070/HK)が1.1%高で引けた。

一方、本土市場は3日続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.44%安の2915.30ポイントで取引を終えた。資源・素材株が安い。不動産株、インフラ関連株、自動車株、運輸株、金融株の一角も売られた。半面、半導体株は高い。消費関連株、航空・防衛関連株、医薬品株も買われた。

【亜州IR】




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