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25日の香港市場概況:ハンセン2.0%安で急反落、決算上振れで瑞声科技4.6%高


週明け25日の香港市場は大幅に値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比590.01ポイント(2.03%)安の28523.35ポイントと反落し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が285.41ポイント(2.48%)安の11232.07ポイントと4日続落した。売買代金は1093億3500万香港ドルとなっている(22日は1077億3900万香港ドル)。

欧米指標の下振れを嫌気。IHSマークイットが公表した欧州各国の3月・購買担当者指数(PMI)では、ドイツが約6年半ぶり、フランスが約4年ぶりの低水準を記録したことが分かった。そろって市場予想を下回り、景況判断の分かれ目となる50を割り込んでいる。また、米国の3月PMIも下振れし、約2年ぶりの低水準に落ち込んだ。世界景気の先行き不安が強まり、投資家にリスク回避スタンスが広がっている。また、香港で主要企業の2018年通期決算発表が佳境に入るなか、さえない業績を明らかにした銘柄群に売り圧力が高まった。

ハンセン指数の構成銘柄はほぼ全面安(50のうち48が下落)。石炭最大手の中国神華能源(1088/HK)は6.9%下落した。同社の業績に関しては、売上高がやや拡大したものの、コスト増で減益に沈んでいる。中国ニット衣料最大手の申洲国際集団HD(2313/HK)は昼に公表した決算が失望されて6.2%安。売上高は過去最多を更新し、2割増益を達成したが、予想にはとどかなかった。そのほか、抗生物質・ビタミンC生産の石薬集団(1093/HK)が4.7%安、銀河娯楽集団(ギャラクシー・エンターテインメント:27/HK)が4.3%安と下落率上位に並んだ。

業種別では、石油や石炭、非鉄など資源関連が安い。上記した中国神華能源のほか、エン州煤業(1171/HK)が4.5%、中国中煤能源(1898/HK)が2.7%、中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が4.1%、中国石油天然気(ペトロチャイナ:857/HK)が3.8%、中国アルミ(チャルコ:2600/HK)が4.5%、洛陽モリブデン集団(3993/HK)が4.4%、新疆新キン鉱業(3833/HK)が2.7%ずつ下落する。新疆新キン鉱業の決算では、赤字が継続した。

他の個別株動向でも、減益決算銘柄が売られる。中国人民保険集団(人保集団:1339/HK)が4.3%安、中国人民財産保険(PICC:2328/HK)が1.5%安で引けた。

半面、増益決算を公表した銘柄の一角は物色される。華潤燃気HD(華潤ガス:1193/HK)が8.3%高、北京京客隆商業集団(814/HK)が2.7%高と値を上げた。また、小型電子部品メーカー大手の瑞声科技HD(AACテクノロジーズ・ホールディングス:2018/HK)は減益決算だったものの、4.6%高と続伸。業績は予想ほど悪化せず、ブローカー各社の投資判断も良好だった。

一方、本土市場は3日ぶり反落。主要指標の上海総合指数は、前営業日比1.97%安の3043.03ポイントで取引を終えた。金融株が下げを主導する。資源・素材株、消費関連株、医薬品株、運輸株、インフラ関連株、自動車株なども売られた。半面、ハイテク株の一角はしっかり。

【亜州IR】




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