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27日の中国本土市場概況:上海総合0.4%高で反発、保険セクター急伸


27日の中国本土市場は値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比12.31ポイント(0.42%)高の2953.82ポイントと反発した。上海A株指数も上昇し、12.96ポイント(0.42%)高の3093.58ポイントで取引を終えている。

元高メリット銘柄に買いが集まる流れ。中国人民銀行(中央銀行)は朝方、対米ドルの人民元レートを7カ月ぶりの元高水準に設定した。元高方向への設定は7営業日連続となる。また、全国人民代表大会(全人代、国会に相当)の開幕を来週(3月5日)に控え、中国の景気テコ入れ策に対する期待感も根強い。戻り待ちの売り圧力が意識され、上海総合はマイナス圏に沈む場面がみられたものの、引けにかけて再び買いが優勢となった。

保険株が急伸し、相場を支える。中国人民保険集団(601319/SH)がストップ高、中国人寿保険(601628/SH)が2.6%高で引けた。元高メリットのある空運株や紙パルプ株も高い。中国南方航空(600029/SH)が3.1%、福建省青山紙業(600103/SH)が2.3%ずつ上昇した。不動産株、軍需関連株、消費関連株も物色されている。

半面、自動車株はさえない。長城汽車(601633/SH)が2.6%安、広州汽車集団(601238/SH)が1.9%安と値を下げた。比亜迪(BYD:1211/HK、002594/SZ)の18年業績が3割減益を強いられ、業界全体の売り材料となっている。BYD株は深セン市場で3.1%下落した。ハイテク株や医薬品株、インフラ関連株、証券株も安い。

外貨建てB株の相場は値下がり。上海B株指数が1.13ポイント(0.37%)安の300.17ポイント、深センB株指数が0.12ポイント(0.01%)安の985.98ポイントで終了した。

【亜州IR】



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