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9日の香港市場概況:ハンセン2.4%安で4日ぶり反落、テンセントが4.9%下落


9日の香港市場は値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比625.80ポイント(2.39%)安の25601.92ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が272.13ポイント(2.54%)安の10431.46ポイントとそろって4日ぶりに反落した。売買代金は908億600万香港ドルとなっている(8日の売買代金は946億7400万香港ドル)。

内外環境の不透明感が投資家のセンチメントを冷やす。原油相場の下落や米金利の上昇、中国景気の先行き懸念など、ネガティブ材料が重なっている。昨夜のWTI原油相場は1.6%安と9日続落。10月上旬に付けた高値からの下落率は、弱気相場入りの目安となる20%を超えた。米連邦公開市場委員会(FOMC)後の声明では、賃金上昇などがインフレにつながるとして、12月の利上げ実施が示唆されている。中国経済を巡っては、中国の政府高官が「国内経済に下押し圧力が強まっている」と相次ぎ発言した。本土株の続落をにらみながら、香港の各指数は下げ幅を広げている。

なお、朝方公表された10月の中国物価統計では、消費者物価指数(CPI)と生産者物価指数(PPI)がそろって市場予想と一致している。

ハンセン指数の構成銘柄はほぼ全面安(50のうち49が下落)。インターネットサービス中国最大手の騰訊HD(テンセント/ホールディングス:700/HK)が4.9%安、石油生産大手の中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が4.4%安、不動産デベロッパー大手の碧桂園HD(カントリー・ガーデン・ホールディングス:2007/HK)が4.1%安、中国ニット衣料最大手の申洲国際集団HD(2313/HK)が3.8%安と値下がり率上位に並んだ。

業種別では、中国の不動産が安い。上記した碧桂園HDのほか、雅居楽集団HD(3383/HK)が5.2%、万科企業(2202/HK)が5.1%、中国金茂HD(817/HK)が3.4%、華潤置地(1109/HK)が3.2%ずつ下落した。

本土系金融セクターもさえない。招商銀行(3968/HK)が5.5%安、中国農業銀行(1288/HK)が3.3%安、海通証券(6837/HK)が4.3%安、中信証券(6030/HK)が3.5%安、中国太平洋保険集団(2601/HK)が2.6%安、新華人寿保険(1336/HK)が2.5%安と値を下げた。民営企業の資金繰り難を解消するため、中国政府は具体的な数値目標を定めて融資の拡大を図る考えを示した——などと伝えられている。当局が中小企業向け融資の金利引き下げを迫る可能性があることや、国有企業と比べ貸し倒れリスクが高いためだ。

半面、他の個別株動向では、ICファウンドリー中国大手の華虹半導体(ファホンセミコンダクター:1347/HK)が4.6%高と続伸。同社は昨日引け後、7~9月期の4割増益を明らかにした。売上高は四半期ベースの過去最高を更新している。

本土市場は5日続落。主要指標の上海総合指数は、前日比1.39%安の2598.87ポイントで取引を終えた。銀行株が下げを主導する。保険株や証券株、エネルギー株、不動産株、運輸株、インフラ関連株、医薬株、自動車株なども売られた。半面、ハイテク株は物色されている。

【亜州IR】



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