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12日の中国本土市場概況:上海総合0.5%安と反落、政策期待銘柄の一角は逆行高


12日の中国本土市場は値下がり。主要指標の上海総合指数は、前日比15.14ポイント(0.46%)安の3273.83ポイントと反落した。上海A株指数も下落し、15.89ポイント(0.46%)安の3428.37ポイントで取引を終えた。一方、外貨建てB株相場はまちまち。上海B株指数が0.32ポイント(0.09%)安の343.88ポイント、深センB株指数が0.88ポイント(0.08%)高の1158.74ポイントで終了している。

半島情勢が一段と緊迫するなか、地政学リスクへの警戒感が強まる。北朝鮮の脅威をけん制するために、米空母が15日ごろ朝鮮半島周辺の海域に到着すると伝えられた。投資家の買い手控え要因として意識されている。

業種別では、ゼネコン株の下げが目立つ。中国中鉄(601390/SH)が2.7%安、中国交通建設(601800/SH)が2.4%安で引けた。石油や石炭のエネルギー株もさえない。鉄鋼株や非鉄株、自動車株、海運株なども値下がりしている。

銀行株の一角も続落。金融当局による規制強化の動きが懸念されている。中国銀行業監督管理委員会は10日、銀行業のリスク防止・管理を一段と強化する方針を表明した。

一方、深センや広州に拠点を置く不動産や交通インフラなどの銘柄は急伸。中国の中央政府は年内にも、香港やマカオ、深センなど珠江デルタ湾岸エリアの都市開発計画を打ち出す見通し——と伝えられたことが刺激材料だ。深セン香江控股(600162/SH)が値幅制限いっぱいまで上昇し、白雲機場(600004/SH)が4.2%、深セン高速公路(600548/SH)が3.6%ずつ値を上げている。

河北省での「雄安新区」設立に絡んだ銘柄の一角は連日で急騰。個別では、セメントなど建築材料の北京金隅(601992/SH)と河北省保定市で送配電機器を製造する保定天威保変電気(600550/SH)、インフラ・公共設備運営の北京首創(600008/SH)がそろって6日連続のストップ高で引けた。


【亜州IR】



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