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サイバリンクス Research Memo(9):サステナビリティや資本効率改善にも積極的に取り組む


*15:09JST サイバリンクス Research Memo(9):サステナビリティや資本効率改善にも積極的に取り組む ■今後の見通し

3. サステナビリティへの取り組み
サイバーリンクス<3683>では、改訂コーポレートガバナンス・コードに対応したサステナビリティへの取り組みを推進している。

(1) 環境(E)
・気候変動関連リスク・機会の特定及びシナリオ定義を実施(2024年3月公表予定)
・オフィスの効率化(シナジー東京支社を同社東日本支社に移転)
・マイナトラストで議事録署名、商業登記のオンライン申請を実施
・業務用車両をガソリン車からPHVへ順次切替

(2) 社会(S)
・給与水準(ベースアップ・定期昇給)、新卒初任給を引き上げ
・「健康経営優良法人2023(大規模法人部門)」認定
・和歌山大学システム工学部に共同研究講座開設予定
・女性活躍推進への取り組み(管理職比率7.8%、主任職比率21.7%、2022年12月31日時点)
(2025年度末の主任職における女性比率目標20.0%、2030年度末の管理職における女性比率目標10.0%)
・経営幹部候補者への教育(経営戦略塾、チームビルディング)
・中学生向けキャリア学習(企業訪問)受け入れ

(3) ガバナンス(G)
・英文開示資料・英文IRサイトの充実、YouTubeチャンネル開設
・インターネットによる議決権行使の採用
・独立社外取締役1名増員、独立社外取締役比率50.0%

4. 資本効率を意識した経営
昨今の株式市場を取り巻く環境や証券取引所からの要請等を鑑みて、同社では資本コストや株価を意識した経営について自己分析を行い、今後の対応を発表している。

(現状分析)
PBR:足元で約1.1倍まで低下
ROE:2023年12期業績予想ベースで4.0%であり、株主資本コスト(7~8%)を下回る
PER:2023年12期予想27.4倍だが前期は10.0倍と低く、将来への期待が大きいとは言えない
このような分析から、同社では「効率的に稼ぐ力の底上げ」、「将来への期待の醸成」の両面から改善に取り組み、企業価値向上を図る必要性を認識している。

(今後の取り組み)
同社では今後の取り組みとして、「取締役会において改善に向けた計画・取り組みに関する議論を進め、「2023年12月期通期決算説明会資料」(2024年2月開示予定)にて公表する予定である」と発表している。このように、資本効率改善に向けた同社の今後の取り組みは大いに注目される。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)

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