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オーハシテクニカ---21年3月期は売上高が297.82億円、中国の生産が急回復


オーハシテクニカ<7628>は13日、2021年3月期連結決算を発表した。売上高が前期比17.1%減の297.82億円、営業利益が同35.5%減の21.05億円、経常利益が同32.9%減の22.81億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同37.4%減の15.40億円となり、売上、各利益とも直近の業績予想値を上回る結果となった。

日本の売上高は前期比19.3%減の162.21億円、セグメント利益は同41.6%減の10.11億円となった。第3四半期以降、それまでの急激な売上減少から持ち直したものの、期初からの新型コロナウイルス感染症拡大に伴う主要得意先メーカーの一時的な操業停止、その後の需要の低迷に伴う生産減少の影響を大きく受けた。

米州の売上高は前期比15.8%減の62.35億円、セグメント利益は同29.0%減の4.29億円となった。政府の経済対策と活動制限緩和、それに伴う自動車生産の回復によって、第3四半期以降の売上高は前年を上回る水準まで回復した。しかしながら第2半期の新型コロナウイルス感染症拡大に伴う主要得意先メーカーでの操業停止や市場の冷え込みによる販売減少の影響を受けた。

中国の売上高は前期比4.0%増の44.76億円、セグメント利益は同14.4%増の5.69億円となった。2月から3月にかけて主要都市がロックダウンとなり、主要得意先メーカーが操業停止となったことから、売上高は大きく落込んだが、5月からは前年を上回る水準で生産が急回復した。

アセアンの売上高は前期比28.5%減の20.03億円、セグメント利益は同54.2%減の1.81億円となった。昨年度後半からのアセアン経済の不振と新型コロナウイルス感染症拡大の影響が重なり、自動車販売が低迷した。市場回復も遅れ、期を通して主要得意先メーカーでの生産減少が続いた。

欧州の売上高は前期比34.8%減の8.46億円、セグメント損失は0.82億円(前期は0.79億円の損失)となった。昨年度前半からの販売台数の低迷に、新型コロナウイルス感染症拡大の影響が重なり、主要得意先メーカーにおいて大幅な生産減少となった。

2022年3月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比20.9%増の360.00億円、営業利益が同28.2%増の27.00億円、経常利益が同27.1%増の29.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同29.9%増の20.00億円を見込んでいる。また、同社は2021年4月1日をもって創業70周年を迎えたことから、2022年3月期末配当において、1株当たり5.00円の記念配当を実施する予定であることも発表した。


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