翻訳センター<2483>は11日、2021年3月期第1四半期(2020年4月-6月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比20.1%減の21.85億円、営業損失が0.45億円(前年同期は0.88億円の利益)、経常損失が0.45億円(同0.91億円の利益)、親会社株主に帰属する四半期純損失が0.55億円(同0.56億円の利益)となった。

翻訳事業の売上高は前年同期比8.2%減の17.32億円となった。新型コロナウイルス感染症の拡大の影響で、製造業を中心とした景況感の低下基調に加え、顧客企業のテレワークの導入拡大に伴う事業活動の停滞が受注の減少につながり、医薬分野を除いて低調に推移した。特許分野では、企業活動が制限された影響を受け、企業の知的財産関連部署、特許事務所からの受注が低調に推移し、売上高は同15.0%減の4.94億円となった。医薬分野では外資製薬会社からの受注が好調に推移し、国内製薬会社との取引も拡大し、売上高は同10.7%増の6.59億円となった。工業・ローカライゼーション分野では、主要顧客である自動車関連企業や電機関連企業などからの受注が低調に推移し、売上高は同17.0%減の4.30億円となった。金融・法務分野では金融機関、企業の管理系部署からの受注が低迷し、売上高は同22.4%減の1.48億円となった。

派遣事業の売上高は同5.3%増の3.15億円となった。新型コロナウイルス感染症拡大の影響による顧客企業の動向が懸念されたが、大半の既存顧客で派遣契約が継続したため、増収となった。

通訳事業の売上高は同75.5%減の0.69億円となった。外国人の入国制限や海外への渡航制限、国内における外出自粛要請など、政府主導による新型コロナウイルス感染拡大防止策が継続し、顧客企業における対面での会議・商談の自粛が拡大し、受注が大幅に減少した。

コンベンション事業の売上高は同96.5%減の0.05億円となった。新型コロナウイルス感染症拡大の影響で「第6回国際女性会議WAW!」や「日本心エコー図学会第31回学術集会」など国際会議の開催が延期されたことに加えて、研究会・医学会、セミナー・シンポジウム、各種展示会も相次いで開催中止・延期となり、受注が大幅に減少した。

語学教育事業の売上高は同76.4%減の0.12億円となった。新型コロナウイルス感染症拡大の影響により通訳者・翻訳者養成スクール「アイ・エス・エス・インスティテュート」の講座開講を中止・延期した影響などから、減収となった。

未定としていた2021年3月期通期について、同日、業績予想を発表した。売上高は前期比19.4%減の93.00億円、営業利益は同79.1%減の1.70億円、経常利益は81.7%減の1.50億円、親会社株主に帰属する当期純利益は同90.1%減の0.30億円を見込んでいる。また、2021年3月期の業績予想は非常に厳しいとみているが、将来の事業展開や企業体質の充実を図るための設備投資等に必要な内部留保を確保しつつ、財政状態、利益水準などを総合的に勘案し、配当予想については、1株当たり20.00円とすることを発表した。


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情報提供元:FISCO
記事名:「翻訳センター---1Q新型コロナウイルス感染症拡大の影響で通訳事業及びコンベンション事業が大幅減収