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ジェネパ Research Memo(6):2020年10月期通期業績見通しは年初計画どおり、EC需要は大幅拡大の期待


■今後の見通し

1. 2020年10月期の通期業績見通し
ジェネレーションパス<3195>は2020年10月期の通期業績見通しについては年初計画どおりで、売上高が11,400百万円(前期比17.9%増)、営業利益が100百万円(同402.6%増)、経常利益が100百万円(同225.2%増)、親会社株主に帰属する当期純利益が70百万円(同507.1%増)としている。なお、ファミリーマートとのEC事業における業務連携:ネット通販「Kaema」については、予測困難な変動が見込まれるため、年初計画の通期業績見通しには含まれていない。これは、既存のEC事業が堅調な拡大を見込めることと、投資家に対する信頼感の醸成ということもあり、既存事業部分でのみの業績予想としている。

基本的には、日本国内のEC市場は順調に拡大しており、同社のパートナー企業数などの主要管理指標もおおむね順調に伸長している。特に新型コロナウイルスの影響でEC需要は大きく拡大しており、今後ともオーガニックな成長が期待される。また、新規EC事業の状況については、伸び悩みの要因となっているカード決済機能の要件が整えば、数十億円程度の規模で売上高が積み上がることが期待されるものと推測する。このため、2020年10月期の通期業績見通しの数値は変動要因を含みつつも、EC事業の順調な拡大やM&A・事業提携による事業拡大の寄与で、売上高・利益ともに達成する可能性が高いものと弊社は見ている。

2. トピックス
以下は、通期業績にも関連する直近での重要なトピックスである。

(1) 新型コロナウイルス感染症への対応と影響
ECマーケティング事業については、新型コロナウイルス感染症対策としてリモートワークを推進し事業を継続した結果、従来からの主力商品である新生活に向けたインテリア関係に加え、感染予防用の日用雑貨、リモートワーク関連商品も好調に推移している。また、ECサポート案件もカンナートで2020年4月に単月過去最高売上を達成するなど、好調に伸長している。

商品企画関連事業については、中国青島工場は2020年4月単月で過去最高売上を記録したものの、国内納品先における実店舗売上が急落したため、納期調整の要請により売上の大部分が下期に期ずれした。ベトナム工場でも同様に商談が中断となったものの、5月以降再開している。メディア事業については、ECマーケティング事業と同様で3月よりイエコレクションのPV数が急伸するなどで急拡大を続けている。

総じて全社連結ベースでは、2020年4月−5月はそれぞれ単月で過去最高売上を達成し、現時点では新型コロナウイルスの影響は、同社の主力事業であるEC事業の業績にとっては追い風となっている。

(2) 譲渡制限付株式報酬制度の導入
同社では、取締役を対象に、同社の中長期的業績の向上と企業価値の持続的な向上を図るインセンティブを与えるとともに、株主との一層の価値共有を進めるために、譲渡制限付株式報酬制度の導入を決定した。

(3) 青島新綻紡貿易有限会社の株式追加取得
同社は、2020年4月15日に新綻紡社株式1,600,000株(17.78%)を追加取得し、移動後の所有株式数は8,600,000株(95.56%)となった。これは、新綻紡社の寝具の売上が大幅に伸長し、連結グループ内での重要性が高くなったことから、管理体制の強化・シナジー発揮を目的としたものである。

(4) 新綻紡社開発の高機能持続冷感マスク
新綻紡社の企画開発した高機能持続冷感マスクについて、ECマーケティング事業での販売及び国内商品企画関連事業と連携して他社向けの販売を2020年7月上旬より開始予定とのことである。新型コロナウイルス感染拡大が続くなかで、夏場を迎えて清涼感のある高機能マスクの需要が伸長しており、話題性に富んだ商品である。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 山田秀樹)




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