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トラストテック Research Memo(5):地域と領域の2つの軸で高成長の持続を目指す


■中長期の成長戦略と進捗状況

1. 新中期経営計画の概要
トラスト・テック<2154>は2018年6月期決算の発表に際して、新たに2019年6月期~2021年6月期の新3か年中期経営計画(ローリング中期経営計画)を発表し、以来、その実現に向けて取り組んでいる。

成長戦略の骨格はこれまでの中期経営計画と基本的には同じだ。すなわち、地域と領域の2つの軸により、それぞれの軸で拡大を図って同社の独自ポジションを確立し、高成長を継続するというものだ。

地域の軸としては、国内市場からスタートして、これまでは海外市場のなかの成熟した派遣市場を有する国・地域をターゲットとしてきた。結果として英国で人材派遣会社3社を買収した。同時並行的に中国・アジア地域での人材紹介事業や派遣事業を進めてきており、将来の成長分野と期待されている。

領域については製造系領域から始まりその後、技術系領域へと比重を移してきた。業種的には輸送用機器や電気機器業界からの需要が技術系領域を牽引してきたが、産業構造の変化とも相まって、現在ではIT・ソフト開発の需要による成長へ期待が高まっている。

新中期経営計画は、一見すると目新しさが無いように見えるが、数値目標がより具体的かつ詳細に掲げられていることと、その実現に向けて様々なところでブラッシュアップされ、また、布石が打たれている点で、新中期経営計画は前中期経営計画の正常進化バージョンということができるだろう。

業績目標の点では、3か年中期経営計画の2年目(新中期経営計画では2020年6月期が該当)以降については“売上高、営業利益ともに年率20%以上の成長”といった形での表現にとどめている。今中期経営計画でもそのスタイルは踏襲されているが、同時に、中期目標として営業利益100億円という数値を明確に掲げている。年率20%の営業利益成長という基本方針を当てはめれば、その達成時期は今中期経営計画の後(すなわち、早くても2022年6月期以後)になってしまうが、同社はこれまで中期経営計画の業績計画を1年前倒しで達成してきた実績を一つの裏付けとして、今中期経営計画期間中での達成を目指して取り組んでいる。

前述のように、2019年6月期第2四半期を終えた現在までのところは、売上高、利益ともに、極めて順調な進捗となっている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川裕之)




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