■G-7ホールディングス<7508>の中長期の成長戦略

1. 中期経営計画
2021年3月期を最終年度とする中期経営計画では、最終年度の業績目標値として連結売上高1,700億円、経常利益70億円を掲げている。2018年3月期の実績からは、売上高で約500億円、経常利益で約24億円上積みする必要がある。2016年に発表した中期経営計画策定時点では、オートバックス事業で600億円、業務スーパー事業で650億円、精肉事業で115億円、海外事業で100億円の計画となっていたが、オートバックス事業については2018年3月期で約320億円、業務スーパー事業は588億円、精肉事業は97億円、海外事業は20〜30億円となっており、事業ごとで進捗状況に差が出てきている。

進捗率が高い事業としては業務スーパー事業や精肉事業が挙げられ、それぞれ2019年3月期に前倒しで達成しそうな勢いとなっている。一方、オートバックス事業については国内の自動車用品市場の停滞や、店舗拡大ペースが遅れていることにより進捗が遅れており、今後、M&Aの機会があれば積極的に進めていくことで達成を目指していく。海外事業については、一旦、撤収した事業もあり、100億円の達成は先送りとなる可能性が高い。現状ではプラス、マイナス両面あるものの、全体では中期経営数値目標の達成を目指していく方針に変わりなく、引き続き既存事業における収益力強化と店舗展開による成長拡大、並びに新規事業や新業態開発、M&Aを積極的に推進していく方針だ。

同社では今後の成長に向けて、社内の人材育成強化に取り組んでいる。次世代の経営幹部候補生10名程度を集めた勉強会「NC(Next Cabinet)クラブ」や、幹部候補生15名程度を集めた勉強会「NC養成塾」を3年前よりスタートしており、今後の各グループ会社における経営力強化につながる取り組みとして期待される。


長期ビジョンとして「100年先も成長し続ける企業」を目指す
2. 長期ビジョン
同社は長期ビジョンとして、「100年先も成長し続ける企業」を掲げ、創立100周年目となる2075年度に売上高7,000億円、経常利益300億円を目標として打ち出した。同ビジョンを実現するため、次代の経営者育成のための「創業者塾」を2018年春より立ち上げたほか、新規事業の開発・掘り起し、M&A等を積極的に推進し、海外事業についても体制が整い次第、再度進出していく予定となっている。将来的にはアジア・ASEANにも事業展開するグローバル企業として成長していくことを目指している。

「創業者塾」は2018年4月からスタートしており、グループ子会社の新社長や新役員など40〜50歳の次世代経営者18名を対象に、創業者自らが経験してきた体験談や考え方など経営者としての在り方を教育していくもので、毎月開催していく予定にしている。

事業戦略として、既存事業に関しては時流に合わせてビジネスモデルを進化させると同時に、消費者の利便性なども考慮しながら、来店客数や客当たり単価のアップを目指していく。出店戦略としては成長が見込めるマーケットで、立地条件の良い場所に年間30〜40店舗ペースで出店していくことを基本方針としている。

また、国内の労働力人口の減少を見据えて、労働力の確保に向けた新たな取り組みも2018年度より開始している。具体的には、60才以上で専門的スキル(企画開発やコンサルタント、整備士や検査員、仕入バイヤー等)を持ったシニア層を対象にフレックスタイムでの募集を開始している。また、女性の採用強化に向けたフレックスタイムの導入や、外国人労働者の採用に向けた仕組みづくりなども検討しており、今後の事業成長に必要な人材の確保に努めていく考えだ。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

<MH>

情報提供元:FISCO
記事名:「GセブンHD Research Memo(5):2021年3月期に売上高1,700億円、経常利益70億円を目指す