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ミルボン Research Memo(6):アジアNo.1、グローバルNo.5を目指して中期事業構想に取り組み中


■中期事業構想と中長期の成長戦略

1. 中期成長戦略の概要
ミルボン<4919>は2015~2019年の5年間の中期事業構想を策定し公表している。これは同社が目指す中期的成長シナリオと言うべきものだ。同社はプロフェッショナル市場において世界No.1となることを長期のグローバルビジョンとして掲げており、今中期事業構想はそこに至る中間ステップという位置付けだ。今中期事業構想期間にあってはアジアNo.1及び世界トップ5入りを目標に掲げている。

業績目標について同社は、最終年度(2019年12月期)の目標を開示している。そこに至る過程としては、年ごとに具体的取り組み策を計画し、その着実な実行によって各年の業績目標の達成を重ねながら最終目標に到達しようというスタンスだ。

2017年12月期第2四半期決算に際して、同社は後述するように先行投資の実施を決断した。先行投資の回収時期は今中期事業構想の後、すなわち2020年12月期以降となる見通しを掲げており、今中期事業構想期間においては売上高の増加は伴わず費用(主として販管費)の発生のみが具現化することとなる。その点を反映させて同社は、2019年12月期の業績計画を一部下方修正した。内容は、前述の先行費用の発生により、販管費が当初計画に比べて1,000百万円増加し、その結果営業利益が同額、親会社株主に帰属する当期純利益が280百万円、それぞれ減益となるというものだ。

先行投資の詳細は後述するが、弊社では先行投資の中身、金額ともに説得力のある内容であり、それらが明確になったことで業績計画を速やかに下方修正したことは妥当な判断であったと考えている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)



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