サンワテクノス Research Memo（6）：中期経営計画『Challenge1500』の着実な遂行が成長戦略

■中期の成長戦略

1. 中期経営計画の概要
サンワテクノス<8137>は2017年3月期から2019年3月期までの3ヶ年中期経営計画『Challenge1500』に取り組んでいる。これは2016年3月期に終了した前中期経営計画『JUMP1200』を継承・発展させたもので、前中期経営計画中に創った組織・体制を活用して、売上高1500億円達成に向けて着実な収益拡大を図っていくステージというのが今中期経営計画の位置付けだ。同社の成長戦略とはすなわち、中期経営計画の着実な遂行と目標の達成と言える。

『Challenge1500』の経営目標を見ると、初年度の2017年3月期は、前述のように期の前半こそ低水準でスタートしたが期の後半にかけて需要が急拡大した。その結果、売上高は経営目標にわずかに届かなかったが利益については超過達成を実現し、初年度は順調なスタートとなった。最終年度の2019年3月期において売上高137,000百万円、営業利益4,300百万円、営業利益率3.1%を目標としているが、外部環境の変化の速さなどを考えると、決して低いハードルではない。

中期経営計画目標の達成に向けて同社は3つの事業戦略で臨んでいる。すなわち『システム、装置、部品・コンポーネント販売事業』、『エンジニアリング事業』、及び『グローバルSCMソリューション事業』の3つだ。過去のレポートにおいても報告してきたように、弊社が特に注目するのがエンジニアリング事業とグローバルSCMソリューション事業の2つだ。システム、装置、部品・コンポーネント販売事業は現状の3部門それぞれの販売強化と重なるものであり、エンジニアリング事業の強化によってこの事業戦略もおのずと強化・達成につながると弊社では考えている。

（執筆：フィスコ客員アナリスト　浅川　裕之）



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