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アップル Research Memo(5):2017年度は15%増収、40%経常増益を見込む


■今後の見通し

● 2017年12月期の業績見通し
アップルインターナショナル<2788>の2017年12月期通期の連結業績は、売上高が前期比14.9%増の17,014百万円、営業利益が同40.1%増の685百万円、経常利益が同40.8%増の728百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同48.3%増の576百万円と増収増益の見通しだ。前期のマイナス要因が今期はなくなるか薄れることが予想される。

(1) タイの市況が好転
タイ国内の四輪車販売台数は、前国王が崩御した2016年10月以降3ヶ月連続して前年同月比で2ケタの落ち込みとなった。2017年に入ると、前年1-2月の水準が税制改定により低水準だったこともあり、1月が前年同月比10.5%増、2月は同19.9%増と回復の兆しが出てきた。首都バンコクの王宮周辺や寺院では、弔意を表す黒い服を着ている人が多いが、リゾートエリアなどでは地味目の色の服が増えている。自動車税率改定の影響も一巡したと思われる。

(2) 想定為替レートは前期並み
今期の想定為替レートは、1米ドル当たり110円と前期並みとしている。今第1四半期の円の動向は、前期末と比べて米ドル、シンガポールドル、タイバーツのいずれも安定的に推移しており、これまでのところ前期よりもビジネスを進めやすい環境にある。

(3) 特別利益の発生
期初予想で、当期純利益が経常利益の8割弱に相当する金額を見込んでいる。過去に貸倒引当金を積んだ東南アジアにおける債権の回収や中国子会社の所有していた債権が会社清算により特別利益として計上される見込みだ。債権の回収に関しては裁判で係争中のものもあるが、同社の全面勝訴となれば、予想以上の特別利益が発生し、当期純利益予想の上方修正の余地が出てくるだろう。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 瀬川 健)



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