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欧米為替見通し:ドル・円は伸び悩みか、日米金利差を意識も米PMIを嫌気


*17:25JST 欧米為替見通し:ドル・円は伸び悩みか、日米金利差を意識も米PMIを嫌気 23日の欧米外為市場では、ドル・円は伸び悩む展開を予想する。米連邦準備制度理事会(FRB)当局者はインフレ抑止を最優先する方針で、日米金利差によりドル高基調に振れやすい。ただ、今晩の米PMIが低調なら減速への懸念からドル買いを弱めそうだ。

英中銀は前日の金融政策委員会(MPC)で利上げ幅を予想外に拡大したほかスイスとノルウェーは追加利上げを決定し、欧州通貨買いが先行。その後パウエルFRB議長が年内2回の引き締めの可能性に言及するとドル買い優勢となり、ユーロ・ドルは1.09ドル半ばに失速、ドル・円は143円20銭台に浮上した。本日アジア市場は日経平均株価の弱含みで円買いが先行したが、ドル・円は日米金利差により底堅く推移し、143円付近で推移した。

この後の海外市場は金融政策の景気への影響が意識される。今晩もFRB当局者による発言機会が予定され、タカ派的な政策方針が示されればドル買い基調を維持しそうだ。ただ、金融機関の規制強化は景気を圧迫する要因として警戒されやすい。22日の低調な経済指標に続き、本日のPMIで不透明感が深まればドル売りにつながるだろう。一方で7月の利上げについては不透明で、金利安・ドル安基調に。高値圏では日本の為替介入も警戒される。

【今日の欧米市場の予定】
・17:00 ユーロ圏・6月製造業PMI速報値(予想:44.8、5月:44.8)
・17:00 ユーロ圏・6月サービス業PMI速報値(予想:54.5、5月:55.1)
・17:30 英・6月製造業PMI速報値(予想:46.8、5月:47.1)
・17:30 英・6月サービス業PMI速報値(予想:54.8、5月:55.2)
・18:15 ブラード米セントルイス連銀総裁講演(アイルランド中銀主催会議)
・22:45 米・6月製造業PMI速報値(予想:48.5、5月:48.4)
・22:45 米・6月サービス業PMI速報値(予想:54.0、5月:54.9)
・02:40 メスター米クリーブランド連銀総裁閉会あいさつ(同連銀年次政策サミット)


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