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欧米為替見通し:ドル・円は下げ渋りか、米FOMCを見極めドル売りは限定的に


*17:25JST 欧米為替見通し:ドル・円は下げ渋りか、米FOMCを見極めドル売りは限定的に 17日の欧米外為市場では、ドル・円は下げ渋る展開を予想する。週末に向け米銀破たんへの警戒感は根強く、円は引き続き売りづらい。一方、来週開催の連邦公開市場委員会(FOMC)に向け、引き締め継続への思惑からドル売りは抑制されるだろう。

前日の取引で金融システム不安がくすぶるなか、経営難の米中堅金融機関に対する大手行の支援策が好感され、リスク回避の円買いは一服。その後、欧州中銀(ECB)理事会は大幅利上げの方針を堅持しリスクオフのドル買いを弱めた。それらを受け、ユーロ・ドルは1.06ドル台前半に浮上し、ドル・円は円売り主導で133円後半に値を切り上げた。本日アジア市場はドル売りに振れやすいものの、ドル・円は133円付近で下げ渋った。

この後の海外市場はドルの値動きが注目される。週末の金融機関破たんのリスクを回避しようと、リスク回避的な円買いに振れやすい地合いとなりそうだ。また、今晩発表のミシガン大学消費者信頼感の期待インフレ率が低下した場合には、ドル売り要因に。他方、ECBの政策決定を受け、米連邦準備制度理事会(FRB)は来週開催のFOMCでインフレ抑止の方針を継続するとの見方からドルは売りづらく、ドル・円の下げは限定的とみる。

【今日の欧米市場の予定】
・19:00 ユーロ圏・2月消費者物価指数改定値(前年比予想:+8.5%、速報値:+8.5%)
・22:15 米・2月鉱工業生産(前月比予想:+0.2%、1月:0.0%)
・22:15 米・2月設備稼働率(予想:78.4%、1月:78.3%)
・23:00 米・3月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値(予想:67.0、2月:67.0)
・23:00 米・2月景気先行指数(前月比予想:-0.3%、1月:-0.3%)


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