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23日の米国市場ダイジェスト:米国株式市場は続伸、利上げ減速期待などで買い優勢


■NY株式:米国株式市場は続伸、利上げ減速期待などで買い優勢

ダウ平均は254.07ドル高の33,629.56ドル、ナスダックは223.98ポイント高の11,364.41で取引を終了した。

企業決算の本格化を前に警戒感からダウ平均は寄り付き後、下落。しかし、中国経済の活動再開を期待し、世界経済への見通しが若干改善したことも背景に上昇に転じた。インフレピークアウトや利上げ減速に対する期待が強まり、さらなる買い材料となると、相場を押し上げた。ハイテクの買い戻しがさらに相場を支援し、主要株価指数は終日堅調に推移した。

セクター別では自動車・自動車部品、半導体・同製造装置が上昇した一方、電気通信が下落。

携帯端末のアップル(AAPL)は中国工場での生産再開などを理由に売り上げ増を期待したアナリストの楽観的な見方を受けて上昇した。クラウド型ソフトウェア会社のセールスフォース(CRM)は物言う投資家のエリオットマネージメントが同社株式を大量に取得したことが明らかになり上昇。ソフトウェアメーカーのマイクロソフト(MSFT)は人口知能(AI)利用した自動応答ソフト「チャットGPT」を手がける企業に投資すると発表し買われた。家庭用品販売会社のウェイフェア(W)はコスト削減の一環の人員削減計画を好感したアナリストの投資判断引き上げで上昇した。

投資家の恐怖心理を示すVIX指数は19.8と、20割れで推移した。

(Horiko Capital Management LLC)


■NY為替:景気悪化懸念が緩和、リスクオン

23日のニューヨーク外為市場でドル・円は、130円12銭から130円89銭まで上昇し、130円68銭で引けた。ゲオルギエバ IMF専務理事が世界経済が数か月前に警戒されていたほど悪化しないとの見方を示し、リスク回避の円買いが後退。米長期金利上昇に伴うドル買いが優勢となった。

ユーロ・ドルは、1.0880ドルから1.0846ドルまで下落し、1.0871ドルで引けた。ユーロ・円は141円52銭から142円09銭まで上昇。日欧金利差拡大観測に伴うユーロ買い・円売りが強まった。ポンド・ドルは、1.2324ドルまで下落後、1.2389ドルまで反発。同国のエネルギー不足、ストライキなどが成長を抑制するとの見方が強まった。ドル・スイスは、0.9205フランから0.9241フランまで上昇した。


■NY原油:上げ渋りで81.62ドル、82ドル台で利食い売りが入る

NY原油先物3月限は上げ渋り(NYMEX原油3月限終値:81.62 ↓0.02)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物3月限は、前営業日比-0.02ドルの81.62ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは81.05ドル-82.64ドル。ロンドン市場の序盤に81.05ドルまで下げた後、ニューヨーク市場の前半で82.64ドルまで反発。中国経済活動の再開で需要減少の懸念は後退しており、底堅い動きとなった。ただ、米長期金利の高止まりを意識した利食い売りも観測されており、通常取引終了後の時間外取引では82ドルを挟んだ水準で推移。


■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC)  34.32ドル   +0.47ドル(+1.39%)
モルガン・スタンレー(MS) 97.13ドル   +0.89ドル(+0.92%)
ゴールドマン・サックス(GS)349.14ドル  +7.30ドル(+2.14%)
インテル(INTC)        30.27ドル   +1.05ドル(+3.59%)
アップル(AAPL)        141.11ドル  +3.24ドル(+2.35%)
アルファベット(GOOG)    101.21ドル  +1.93ドル(+1.94%)
メタ(META)           143.27ドル  +3.90ドル(+2.80%)
キャタピラー(CAT)      252.70ドル  +2.99ドル(+1.20%)
アルコア(AA)         51.75ドル   +0.75ドル(+1.47%)
ウォルマート(WMT)      142.64ドル  +2.10ドル(+1.49%) <ST>
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