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欧米為替見通し:ドル・円は底堅い値動きか、欧州通貨買いも米雇用統計を見極め


2日の欧米外為市場では、ドル・円は底堅い値動きを予想する。ユーロ圏の経済指標が堅調な内容なら、欧州中銀(ECB)の緩和縮小期待でユーロ買い先行の見通し。ただ、今週発表の米雇用統計を見極める展開で、ドル売りは抑制されそうだ。

前日注目された米ISM製造業景況指数は景気の好不況の境目である50を大きく上回ったものの、雇用指数は前回から伸びが鈍化。それを受け雇用情勢の改善に遅れが生じるとの見方から米10年債利回りは反落し、ドル売りに振れた。ユーロ・ドルは一時1.22ドル台半ばに浮上し、ドル・円は109円30銭台に失速。本日アジア市場でドルへの売りは弱まったが、戻りは鈍い。日経平均株価の堅調地合いを受けた円売りにより、主要通貨は対円で下げ渋る値動きとなっている。

この後の海外市場は、欧州や資源国の通貨が注視される。本日のユーロ圏生産者物価指数が前日の消費者物価指数に続き堅調なら、ECBの緩和縮小論議につながるとの見方からユーロ買いの流れ。半面、英国で新型コロナウイルス第3波の可能性が指摘され、ドルへの下押し圧力は弱まりそうだ。一方、米連邦準備制度理事会(FRB)のブレイナード理事は前日の講演で早期引き締めに慎重な見解を示し、ドルは買いづらい。ただ、雇用統計を見極めようとドル売りは縮小しよう。

【今日の欧米市場の予定】
・17:30 英・4月住宅ローン承認件数(中銀)(予想:8.10万件、3月:8.27万件)
・18:00 ユーロ圏・4月生産者物価指数(前年比予想:+7.3%、3月:+4.3%)
・01:00 ハーカー米フィラデルフィア連銀総裁オンライン討論会参加(経済見通し)
・03:00 米地区連銀経済報告(ベージュブック)公表
・03:00 米シカゴ、アトランタ、ダラス各連銀総裁がオンライン討論会参加(ミネアポリス連銀主催)

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