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後場はインデックス売りが断続的に入る格好【クロージング】


16日の日経平均は続落。96.60円安の23410.63円(出来高概算9億1758万株)で取引を終えた。米株安の流れからやや利食い優勢で始まったが、今期最高益見通しを発表したファーストリテ<9983>が大幅に上昇するなか、前場半ばには23538.74円と上昇に転じる場面もみられた。しかし、その後はこう着感の強い相場展開が続く中、後場は先物主導のインデックス売りが断続的に入ったことから、後場半ばには23400円を下回る場面もみられている。

東証1部の騰落銘柄は値下がり数が1600を超えており、全体の7割を占めている。セクターでは証券、鉄鋼が小幅に上昇した他は31業種が下落しており、陸運、不動産、鉱業、医薬品、精密機器、卸売の弱さが目立っている。指数インパクトの大きいところでは、東エレク<8035>、中外薬<4519>、TDK<6762>、テルモ<4543>、オリンパス<7733>が軟調。一方で、ファーストリテが1社で日経平均を約108円下支えしている。

週末要因で模様眺めムードが強い中で、先物市場ではランチタイムの段階で100円程度下押す格好となり、後場はインデックス売りが断続的に入る格好となっている。週明けにはファーストリテのインパクトが剥がれるといった見方もあり、下に仕掛ける動きをみせたようである。また、欧州で新型コロナウイルス感染症が再拡大していることなども売りのアルゴが発動しやすいところでもある。さらに、マザーズ銘柄の利益確定の流れが強まったこともセンチメントを冷ます格好に向かわせたようである。

日経平均は心理的な支持線レベルである23500円を下回って引けているが、25日線が支持線として意識されており、これをキープ出来るかが注目されそうである。ただ、米大統領選や追加経済対策を巡る不透明感や新型コロナウイルス感染症が再拡大していること等、外部要因としては売りアルゴが発動しやすい状況である。一方で今週は連日で東証1部の売買代金が2兆円を下回る薄商いである。米国では決算発表もピークを迎えてくる中でロングには傾いていないだろう。短期筋のショートが中心と見られ、下押す場面においては押し目狙いのスタンスを意識しておきたい。



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