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欧米為替見通し:ドル・円は底堅い値動きか、米リセッション入り懸念は一服


16日の欧米外為市場では、ドル・円は底堅い値動きを予想する。米リセッション入りの懸念は一服し、市場センチメントの改善で円売り先行の見通し。ただ、米中貿易協議などの不透明感は払しょくされておらず、ドルの上昇は限定的となりそうだ。

米国の債券市場で長短金利差逆転を背景にリセッション入りが懸念されていたが、15日に発表された経済指標は軒並み堅調な内容となった。7月小売売上高は前月比+0.7%と、6月や予想を上回り、旺盛な個人消費を裏付けた。一方、鉱工業生産は予想を下回ったものの、フィラデルフィア連銀製造業景況指数などは強く、製造業の景況感は底堅さを示した。それらを受け、米国経済の腰折れへの警戒はいったん収束。本日のアジア市場では株高を好感した円売りで、ドル・円は106円前半で底堅く推移している。人民元基準値は前日よりも元安方向に設定されたが、影響は限定的。

全般的に市場センチメントは改善し、この後の海外市場でも円売りに振れやすい地合いとなりそうだ。足元で米国の経済指標は予想を上回るケースが続いており、今晩の住宅着工件数やミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)などが良好ならドルの買い戻しが見込まれる。ただ、米中貿易協議の先行きは依然として不透明で、積極的なドル買い・円売りは想定しにくい。また、連邦準備制度理事会(FRB)の9月以降の金融政策も読み切れず、3年ぶりの低水準に落ち込んだ米10年債利回りの大幅な切り返しは想定しにくい。ドル・円は106円前半を維持しても、上昇は限定的とみる。(吉池 威)

【今日の欧米市場の予定】
・18:00 ユーロ圏・6月貿易収支(5月:+230億ユーロ)
・21:30 米・7月住宅着工件数(予想:125.7万戸、6月:125.3万戸)
・21:30 米・7月住宅建設許可件数(予想:127万戸、6月:123.2万戸←122万戸)
・23:00 米・8月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値(予想:97.0、7月:98.4)





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