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欧米為替見通し:ドル・円は戻りの鈍い展開か、米セントルイス連銀総裁の発言を注視


6日の欧米外為市場では、ドル・円は戻りの鈍い展開を予想する。米中貿易摩擦への過度な懸念は一服し、下げ渋る見通し。ただ、米セントルイス連銀総裁の発言で連邦準備制度理事会(FRB)の9月利下げに思惑が広がればドル売りに振れやすい地合いとなりそうだ。

前日発表された米ISM非製造業景況指数は、経済活動の拡大や縮小の境目となる50を上回ったが、2017年以来の低水準となり製造業以外でも景況感の悪化が示された。また、米国の株価は軟調となり、長期金利は低下し、ドル・円は2019年の年明け以来の安値圏に沈んだ。さらに、米トランプ政権は中国を制裁対象となる「為替操作国」に認定。それに対し、中国人民銀は本日の人民元の基準値を市場予想よりも元高の水準となる6.9683元に設定した。本日のアジア市場でドル・円は105円半ばまで弱含んだものの、その後、一時107円台に切り返した。

ただ、米中貿易摩擦は為替問題に踏み込んでおり、対立は一層先鋭化している。この後の海外市場ではブラード米セントルイス連銀総裁の米国経済をテーマとした講演が材料視されよう。同総裁はハト派と位置付けられながらFRBの大幅利下げには否定的な見解を示し、7月の連邦公開市場委員会(FOMC)前に政策金利25bp引き下げの市場コンセンサス形成に道筋をつけた経緯がある。とはいえ、足元は米中摩擦が激化しており、米国経済の減速懸念が再燃。そうしたなかでブラード氏が慎重な姿勢を示せば、2会合連続利下げを見込んだドル売りを誘発する可能性があろう。(吉池 威)

【今日の欧米市場の予定】
・23:00 米・6月JOLT求人件数(予想:732.6万件、5月:732.3万件)
・01:00 ブラード米セントルイス連銀総裁講演(米国経済)
・02:00 米財務省3年債入札(380億ドル)



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