■NY株式:NYダウ43ドル安、米中貿易摩擦を注視

米国株式相場は下落。ダウ平均は43.68ドル安の26004.83、ナスダックは29.85ポイント安の7792.72で取引を終了した。原油相場の下落が嫌気された一方で、5月消費者物価指数(食品・エネルギー除く)が予想を下振れ、利下げ観測の拡大から寄付き後は小動き。米中貿易摩擦や香港の条例改正案を巡る抗議行動の行方を見極めたいとの思惑から、緩やかに下落する展開となった。セクター別では、公益事業や医薬品・バイオテクノロジーが上昇する一方で半導体・半導体製造装置やエネルギーが下落した。

原油相場の下落で、エネルギー会社のチェサピーク・エナジー(CHK)や深海油田開発のトランスオーシャン(RIG)などエネルギー銘柄が軟調推移。一部アナリストが半導体需要が来年後半まで回復しないとの予想を示し、マイクロン・テクノロジー(MU)やアプライド・マテリアルズ(AMAT)など半導体関連株が軒並み下落。電気自動車のテスラ(TSLA)は、マスクCEOが4-6月期の業績見通しに自信を示し、一時上昇したものの、複数のアナリストが懐疑的な見方を示し売られた。一方で、玩具メーカーのマテル(MAT)は、同業MGAエンターテインメントによる買収提案を拒否していたことが明らかとなり上昇した。

FF金利の先物取引から算出される利下げ確率は6月まで20%、7月まで82%(12日時点)と早期利下げを予想する見方が強まっている。

Horiko Capital Management LLC


■NY為替:ECBの緩和策拡大の思惑でユーロ反落

12日のニューヨーク外為市場でドル・円は、108円26銭まで下落後、108円55銭まで反発し、108円50銭で引けた。米国の5月消費者物価コア指数は市場予想を下回り、米連邦準備制度理事会(FRB)による早期利下げ観測が強まりドル売りが優勢となった。ただ、その後、対欧州通貨でのドル買いが強まり、ドル・円は下げ止まった。

ユーロ・ドルは、1.1341ドルから1.1283ドルまで下落し、1.1289ドルで引けた。欧州中央銀行(ECB)の緩和拡大観測が浮上し、ユーロ売りに拍車がかかった。ユーロ・円は、122円84銭から122円40銭まで下落した。ポンド・ドルは、1.2759ドルから1.2682ドルまで下落した。欧州連合(EU)から英国が強硬離脱(ハードブレグジット)するとの懸念が強まり、ポンド売りが広がった。ドル・スイスは、0.9928フランから0.9959フランまで上昇した。


■NY原油:反落で51.14ドル、原油在庫は先週に続いて増加

NY原油先物7月限は反落(NYMEX原油7月限終値:51.14 ↓2.13)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物7月限は前日比−2.13ドルの51.14ドルで通常取引を終えた。時間外取引を含めた取引レンジは50.72ドル−53.05ドル。米エネルギー情報局(EIA)が12日発表した週間在庫統計で原油在庫は減少予想に反して220.6万バレル増加していたことが嫌気された。前回発表時は677.1万バレルの増加だった。米中対立が続いていることや、原油需要拡大に直結する材料は依然として少ないことから、原油先物の上値は一段と重くなった。


■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC)  27.95ドル   -0.29ドル(-1.03%)
モルガン・スタンレー(MS) 42.62ドル   -1.05ドル(-2.40%)
ゴールドマン・サックス(GS)190.22ドル  -4.51ドル(-2.32%)
インテル(INTC)        46.32ドル   -0.53ドル(-1.13%)
アップル(AAPL)        194.19ドル  -0.62ドル(-0.32%)
アルファベット(GOOG)    1077.03ドル -1.69ドル(-0.16%)
フェイスブック(FB)     175.04ドル  -3.06ドル(-1.72%)
キャタピラー(CAT)      127.10ドル  -0.18ドル(-0.14%)
アルコア(AA)         21.17ドル   -0.50ドル(-2.31%)
ウォルマート(WMT)      108.82ドル  +0.88ドル(+0.82%)
スプリント(S)         6.63ドル   +0.05ドル(+0.76%)

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情報提供元:FISCO
記事名:「12日の米国市場ダイジェスト:NYダウ43ドル安、米中貿易摩擦を注視