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23日の米国市場ダイジェスト:NYダウ286ドル安、米中間の緊張続く


■NY株式:NYダウ286ドル安、米中間の緊張続く

米国株式相場は下落。ダウ平均は286.14ドル安の25490.47、ナスダックは122.56ポイント安の7628.28で取引を終了した。米国による中国通信機器メーカーの華為技術(ファーウェイ)排除の動きなどを受けて、米中間の対立が続いているほか、欧州景気の鈍化が意識されてアジア・欧州株がほぼ全面安となり売りが先行。原油相場の下落や長期金利の低下も嫌気され、終日下落となった。セクター別では、公益事業や不動産が上昇する一方でエネルギーやテクノロジー・ハード・機器が下落した。

原油相場の下落で、エネルギー会社のチェサピーク・エナジー(CHK)や深海油田開発のトランスオーシャン(RIG)などエネルギー銘柄が軟調推移。米長期金利の低下で、ゴールドマンサックス(GS)やJPモルガン(JPM)などの金融各社が下落。家電量販店のベストバイ(BBY)は、トランプ政権が予定する中国への追加関税を受けて、小売価格の一部引き上げを示唆し軟調推移。携帯端末のアップル(AAPL)は、UBSによる目標株価引き下げにより売られた。

米司法省は、Tモバイル(TMUS)とスプリント(S)の合併計画に関して両社と協議を続けており、3-4週間程度で承認可否の判断を示す方針であることが報じられた。

Horiko Capital Management LLC


■NY為替:米中摩擦激化や景気減速への懸念による株安で円買い

23日のニューヨーク外為市場でドル・円は、110円11銭から109円46銭まで下落し、109円61銭で引けた。米中通商摩擦の激化懸念が強まったほか、欧米PMI低下で世界的な景気減速懸念も再燃し、欧州株全面安、米株大幅安、原油価格急落、米10年債利回り急低下(一時2.29%台)を受けて、ドル売り、円買いが優勢になった。

ユーロ・ドルは1.1107ドルまで下落後、1.1188ドルまで上昇し、1.1181ドルで引けた。独IFO指数やユーロ圏PMIの低下を受けたユーロ売りが先行後、米国のPMIや住宅指標の低下を受けたドル売りで買いに転じた。ユーロ・円は122円65銭から122円15銭まで下落した。

ポンド・ドルは1.2624ドルから1.2684ドルまで反発。英国の合意なきEU離脱懸念によるポンド売りが一服し、買い戻された。ドル・スイスフランは1.0095フランから1.0024フランまで下落した。


■NY原油:大幅続落で57.91ドル、在庫増に需要後退思惑も強まり売り広がる

NY原油先物は大幅続落(NYMEX原油7月限終値:57.91↓3.51)。59.84ドルから57.33ドルまで下落した。前日発表の米国政府の原油在庫統計での大幅増加、生産量拡大などを受けて売り先行で始まった。その後は、米中通商摩擦の激化、英国の合意なきEU離脱の可能性、ユーロ圏や米国のPMI低下による世界的な景気減速への懸念などから、需要後退思惑も強まり、売りが急速に広がる展開となった。


■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC)  27.76ドル   -0.73ドル(-2.56%)
モルガン・スタンレー(MS) 42.71ドル   -0.78ドル(-1.79%)
ゴールドマン・サックス(GS)191.97ドル  -3.55ドル(-1.82%)
インテル(INTC)        44.53ドル   +0.53ドル(+1.20%)
アップル(AAPL)        179.66ドル  -3.12ドル(-1.71%)
アルファベット(GOOG)    1140.77ドル -10.65ドル(-0.92%)
フェイスブック(FB)     180.87ドル  -4.45ドル(-2.40%)
キャタピラー(CAT)      122.26ドル  -1.30ドル(-1.05%)
アルコア(AA)         23.24ドル   -1.00ドル(-4.13%)
ウォルマート(WMT)      101.86ドル  -0.37ドル(-0.36%)
スプリント(S)         6.95ドル   +0.28ドル(+4.20%)



<SF>

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