[ロンドン市場概況]

16日のロンドン外為市場では、ドル・円は111円85銭から111円96銭で推移した。日米通商交渉の最終日の見極めムードでもみ合いが続いた。


ユーロ・ドルは1.1280ドルから1.1314ドルで推移し、ユーロ・円は126円20銭から126円65銭で推移した。ドイツの4月ZEW景気期待指数は予想以上のプラス転換となったが、欧州中央銀行(ECB)の理事会内で経済予測を疑問視する声があるとの一部報道でユーロ売りになった。


ポンド・ドルは1.3074ドルから1.3095ドルで推移。英国の雇用統計は強弱まちまちの内容となり、売り買いが交錯した。ドル・スイスフランは1.0032フランから1.0061フランで推移した。

[経済指標]
・英・12-2月ILO失業率:3.9%(予想:3.9%、11-1月:3.9%)
・英・12-2月週平均賃金:前年比+3.5%(予想:+3.5%、11-1月:+3.4%)
・英・12-2月雇用者数増減:+17.9万人(予想:+18.1万人、11-1月:+22.2万人)
・英・3月失業率:3.0%(2月:2.9%)
・英・3月失業保険申請件数推移:+28300件(2月:+26700件←+27000件)
・独・4月ZEW景気期待指数:3.1(予想:0.5、3月:-3.6)

[要人発言]
・特になし

[ニューヨーク市場寄付]
・ドル・円111円93銭、ユーロ・ドル1.1310ドル、ユーロ・円126円59銭、ポンド・
ドル1.3093ドル、ドル・スイス1.0057フラン。

[ニューヨーク市場概況]


16日のニューヨーク外為市場でドル・円は、112円04銭へ上昇後、111円90銭まで反落し、112円02銭で引けた。

米国の3月設備稼働率が予想を下回りドル売りが強まったが、4月NAHB住宅市場指数が予想通り半年ぶりの高水準になり、米債利回りの上昇に伴うドル買いが再燃。

ユーロ・ドルは、1.1312ドルから1.1280ドルまで下落し1.1280ドルで引けた。
域内経済への懸念がくすぶりユーロの上値を抑制。

ユーロ・円は、126円64銭から126円34銭まで下落。

ポンド・ドルは、1.3095ドルから1.3043ドルまで下落した。

ドル・スイスは、1.0056フランから1.0082フランまで上昇した。

[シカゴVIX指数:株式投資家の恐怖心理の度合いを示す指数]

・12.18←12.32日中最大12.47 2018年最大:50.30、過去最低17年8.56

[原油市場概況]


16日のNY原油先物は反発。産油国リビアの内戦に加え、米国の制裁によりベネズエラ、イランからの輸出減少で供給がひっ迫するとの懸念も根強く下値を支えた。

[株式市場概況]


米国株式相場は上昇。ダウ平均は67.89ドル高の26452.66、ナスダックは24.21ポイント高の8000.23で取引を終了した。中国人民銀行が金融緩和を再開したほかドイツの景況感指数が改善し、アジア・欧州株がほぼ全面高となったことを受けて買いが先行。複数の主要企業決算が好感されたものの、1-3月期決算を見極めたいとの思惑も根強く、上値は限られた。セクター別では、半導体・半導体製造装置や保険が上昇する一方で、ヘルスケア機器・サービスや不動産が下落した。

半導体のクアルコム(QCOM)は、特許侵害を巡る全ての訴訟を取り下げることで携帯端末のアップル(AAPL)と合意し、急騰。資産運用のブラックロック(BLK)や医薬品のジョンソン&ジョンソン(JNJ)は、決算内容が好感され、堅調推移。通信大手のAT&T(T)は、保有する動画配信サービスのHulu株を同社に14.3億ドルで売却合意し、買われた。一方で、医療保険のユナイテッドヘルス(UNH)は、堅調な決算を発表したものの、米政府による薬価引き下げの取り組みによる業績懸念が広がり、下落した。

マーケット終了後に動画ストリーミングのネットフリックス(NFLX)が発表した1-3月期決算では、売上高、一株利益ともに予想を上振れたものの、慎重な業績見通しが嫌気され、時間外取引で下落して推移している。

[通貨オプション]


ドル・円オプション市場で変動率は低下した。レンジ相場を受けてオプション売りが再燃した。

リスクリバーサルでは円コールスプレッドが拡大。ドル・円下値をヘッジする目的の円コール買いが再燃した。

■変動率
・1カ月物4.82%⇒4.76%(08年10/24=31.044%)
・3カ月物5.36%⇒5.28%(08年10/24=31.044%)
・6カ月物5.93%⇒5.83%(08年10/24=25.50%)
・1年物6.54%⇒6.47%(08年10/24=20.00%、21.25%=98年10月以来の高水準)

■リスクリバーサル(25デルタ円コール)
・1カ月物+0.84%⇒+0.87%(08年10/27=+10.90%)
・3カ月物+1.09%⇒+1.13%(08年10/27=+10.90%)
・6カ月物+1.28%⇒+1.29%(08年10/27=+10.71%)
・1年物+1.47%⇒+1.50%(8年10/27=+10.71%)

[経済指標]

・米・4月NAHB住宅市場指数:63(予想:63、3月:62)
・米・3月設備稼働率:78.8%(予想:79.2%、2月:79.0%←78.2%)
・米・3月鉱工業生産:前月比−0.1%(予想:+0.2%、2月:+0.1%)

[要人発言]

・米連邦準備制度理事会(FRB)公定歩合議事録ポイント
「全米12地区連銀が公定歩合の据え置きを支持」
「経済の状況に関して、強弱まちまちの結果を報告」
「世界の不透明感が存続する中、貿易への懸念が後退」

・茂木再生相「昨日は率直な意見交換ができた、今日はさらに深めたい」

・クドローNEC委員長「日本との貿易協議は順調」
・関係者「ECB当局者、マイナス金利の階層化に消極的」

・ノボトニー・オーストリア中銀総裁
「米中輸出、ドイツの弱さに」
「マイナス金利の階層化計画はない」
「ガイダンスを変更する必要なし」

・関係者
「ECB下半期回復を疑問視するメンバー、ある程度いた」

[東京市場終値-ニューヨーク市場終値]
・為替市場:       (始値) (高値) (安値) (終値)
・ドル・円         111.90   112.04   111.85   112.02
・ユーロ・ドル      1.1311   1.1314   1.1280   1.1280
・ユーロ・円       126.57   126.65   126.20   126.36
・ドル・スイス      1.0036   1.0082   1.0032   1.0078
・ポンド・ドル      1.3082   1.3095   1.3043   1.3048
・株式市場:
・NYダウ         26482.19 26530.71 26397.19 26452.66
・ナスダック       8000.57  8017.56  7978.81  8000.23
・債券市場:       (始値) (終値)
・米国債 2年物       2.390   2.413
・米国債10年物       2.553   2.591
・米国債30年物       2.966   2.993
・先物市場:
・NY金先物         1287.50   1287.60  1275.50    1277.2
・NY原油先物        63.66    64.11    62.99     64.05


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情報提供元:FISCO
記事名:「米債利回り上昇でドル高、112.04円/1.1280ドル