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欧米為替見通し:ドル・円は戻りの鈍い展開か、米国市場休場で買戻しは続かず


今日21日の欧米外為市場では、ドル・円は戻りの鈍い展開を予想する。中国の経済指標
から減速傾向が顕著となったが、想定内のため過度の円買いは後退する見通し。ただ、本日はキング牧師誕生日の祝日に伴う米国市場の休場で、積極的なドル買いは想定しにく
い。

今日11時に発表された中国の国内総生産(GDP)は前年比+6.4%と7-9月期の+6.5%を下回ったほか、2018年は28年ぶりの低水準を記録した。ただ、同時発表の12月小売売上高と12月鉱工業生産も市場予想をやや上回っており、GDPを含め市場コンセンサスとほぼ一致したことから、中国経済への過度な懸念は後退しつつある。また、トランプ政権による対中貿易輸入関税の撤廃への期待も、警戒の円買いを弱めた。それらを踏まえ、本日のアジア市場で日経平均株価や上海総合指数は堅調地合いを維持し、ドル・円は109円40銭台に下げる場面はあったが、買戻しが強まり109円60銭台に持ち直した。

ただ、目先的にドルの戻りは限定的となりそうだ。18日の欧米市場では、12月鉱工業生産と1月ミシガン大学消費者信頼感指数は強弱まちまちとなったが、NYダウが4日続伸となるなど株価が強含んだ。それを受け、ドル・円は一時109円89銭まで値を切り上げ、12月31日以来の110円が視野に入った。110円近辺ではドル売り圧力が強まる見通しで、ドルの上値はやや重くなる可能性があろう。

【今日の欧米市場の予定】
・米国市場は休場(キング牧師誕生日)




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