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欧米為替見通し:ドル・円は下げ渋りか、重要イベント控えドル売り慎重姿勢も


8日の欧米外為市場では、ドル・円は下げ渋る展開を予想する。主要7カ国首脳会議(G7サミット)では保護主義的な通商政策を主張する米国と他の参加国との違いが鮮明になり、警戒の円買いに振れやすい見通し。ただ、来週予定される重要イベントを前に、ドル売りは慎重になりそうだ。

8-9日にカナダで開かれるG7サミットでは、米国のトランプ大統領が自国利益を第一に掲げ、保護主義的な独自政策の推進を主張するとみられる。それに対し、米国以外の6カ国は反対の立場で、通商政策のスタンスの違いから今後貿易面での対立は避けられない見通し。両者の溝が埋まらなければ、世界経済への悪影響が懸念されよう。欧州連合(EU)は、米国の鉄鋼・アルミ製品への輸入制限に対する報復関税を7月から導入する方向であり、世界的な貿易戦争への警戒から、今晩は米株安・長期金利低下・ドル安につながりかねない。

ただ、来週は米朝首脳会談(12日)、米連邦公開市場委員会(FOMC、12-13日)、欧州中央銀行(ECB)理事会(14日)、日銀金融政策決定会合(14-15日)と重要イベントが続くため、売り買いは慎重になりそうだ。このうち、欧州中央銀行(ECB)のプラート理事の「資産買入れプログラム終了の時期を決定する上で重要」との発言などを受け、出口戦略への思惑が再燃。ユーロ・ドルは今週、節目の1.18ドル台を回復した。しかし、足元のユーロ買いは一巡したとみられ、ドルの下押し圧力は目先的に弱まる面もある。(吉池 威)

【今日の欧米市場の予定】
・21:30 カナダ・5月失業率(予想:5.8%、4月:5.8%)
・23:00 米・4月卸売在庫改定値(前月比予想:0.0%、速報値:0.0%)
・G7首脳会議(9日まで、カナダ)



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