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欧米為替見通し:ドル・円は下げ渋りか、米金融正常化維持でドル買い地合い継続


7日の欧米外為市場では、ドル・円は下げ渋る展開を予想する。欧州経済の回復ペースが鈍化するなか、ドル選好地合いが続く見通し。また、米地区連銀総裁などの発言から金融
正常化方針が確認され、ドル買いは継続しそうだ。
前週末に発表されたユーロ圏の4月サービス業PMI改定値は下方修正、3月小売売上高も予想を下回るなど、足元では欧州経済の減速感が浮上。欧州中央銀行(ECB)の早期出口戦略への思惑は大きく後退しユーロは買いづらい状況であり、相対的にドルに買いが入りやすい展開が続く。また、今週開催の英中銀金融政策委員会(MPC)での利上げ観測低下によるポンド売りも、ドル選好地合いを支援している。

こうしたなか、今晩は米連邦準備制度理事会(FRB)当局者の発言が手がかりとなろう。ボスティック・アトランタ連銀総裁の会合でのあいさつ、バーキン・リッチモンド連銀総裁の質疑応答、カプラン・ダラス連銀総裁の討論会参加、エバンス・シカゴ連銀総裁の講演が注目される。前週の連邦公開市場委員会(FOMC)声明よりも利上げペース加速を鮮明した見解が示される可能性もあり、ドル買いは続くだろう。

4日発表の米国の4月雇用統計は、非農業部門雇用者数が前月に続いて予想を下回った一方、失業率は4%を切るなど雇用情勢は総体的に改善し、金融正常化方針を後押しする内容となった。地区連銀総裁の発言で株価や長期金利が上昇すれば、ドルに買いが入りやすい見通し。反面、ドル・円はFOMC後に110円台回復に失敗した後遺症も残る。足元では米中貿易摩擦の長期化や米朝首脳会談の不透明感から円買いも見込まれ、ドルの上値を抑える可能性もありそうだ。(吉池 威)

【今日の欧米市場の予定】
・21:25 ボスティック米アトランタ連銀総裁が主催会合であいさつ
・03:00 バーキン米リッチモンド連銀総裁質疑応答
・04:00 米・3月消費者信用残高(予想:+160.00億ドル、2月:+106.01億ドル)
・04:30 カプラン米ダラス連銀総裁が討論会参加(アトランタ連銀主催会合)
・04:30 エバンス米シカゴ連銀総裁講演(アトランタ連銀主催会合)
・英国休場(アーリーメイ・バンクホリデー)



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