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欧米為替見通し:ドル・円は下げ渋りか、米小売売上高の改善でドル買いも


16日の欧米外為市場では、ドル・円は下げ渋る展開を予想する。週末の米英仏の3カ国によるシリア攻撃が1度限りだったことで、地政学リスクを意識した円買いは後退しているが、明日から始まる日米首脳会談での通商問題に絡む思惑的な円買いは引き続き出やすい。ただ、今晩発表となる米国の小売売上高が改善すると予想されていることで、ドル買いも見込まれ、ドル・円は下げ渋る可能性がある。

米英仏の3カ国は13日(日本時間14日)、シリアのアサド政権が先に反アサド勢力への攻撃に化学兵器を使用したとして、ダマスカスの化学兵器関連施設に軍事攻撃に踏み切った。しかし、今回の攻撃は、大規模である程度長い期間になるとの見方が一部にあったが、1回だけで終わったことから、市場の地政学リスクへの警戒はいったん後退し、為替相場の反応は限定的になっている。

一方、米財務省は前週末、為替報告書で引き続き中国と日本、韓国、ドイツ、スイスの5カ国、さらにインドを加えた6カ国を通貨安誘導の監視対象国とした。特に中国への非難を強めており、引き続き米中貿易戦争が不安視される。また、17-18日に行われる日米首脳会談で、支持率低下が鮮明となっている安倍政権に対し、米国側が日本の対米貿易黒字是正を迫る可能性もあり、円に買い圧力がかかりやすい。ただ、今晩21時半発表の米国の3月小売売上高は3カ月ぶりのプラス転換が予想される。堅調な個人消費により景気拡大の維持が好感され、株高・長期金利上昇を通じたドル買いが想定される。(吉池 威)

【今日の欧米市場の予定】
・21:30 米・3月小売売上高(前月比予想:+0.4%、2月:-0.1%)
・21:30 米・4月NY連銀製造業景気指数(予想:18.6、3月:22.5)
・23:00 米・4月NAHB住宅市場指数(予想:70、3月:70)
・23:00 米・2月企業在庫(前月比予想:+0.6%、1月:+0.6%)
・02:15 ボスティック米アトランタ連銀総裁講演(経済など)
・05:00 米・2月対米証券投資収支(1月:ネット長期有価証券+621億ドル)




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