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6日の米国市場ダイジェスト:NYダウは9ドル高、政権運営への先行き懸念が重し


■NY株式:NYダウは9ドル高、政権運営への先行き懸念が重し

6日の米国株式相場は上昇。ダウ平均は9.36ドル高の24884.12、ナスダックは41.30ポイント高の7372.01で取引を終了した。韓国と北朝鮮が4月末の首脳会談開催に合意し、地政学リスクの後退で買いが先行した。しかし、トランプ大統領が鉄鋼・アルミニウムへの関税導入を強行した場合、コーン国家経済会議委員長が辞任するとの思惑が報じられ下落に転じた。その後ハイテク株を中心に再び上昇したが、関税への警戒感から上値の重い展開となった。セクター別では、半導体・半導体製造装置や素材が上昇する一方で公益事業や食品・生活必需品小売が下落した。

ディスカウントストアのターゲット(TGT)は支出増加により、一株利益が予想に届かず下落。半導体のクアルコム(QCOM)は、同業ブロードコム(AVGO)の買収に対して財務省が安全保障上の懸念を示し軟調推移。オートバイメーカーのハーレー・ダビッドソン(HOG)は、トランプ政権の関税導入策に対する報復関税による売上減少を示唆し売られた。一方で、運輸・宅配のユナイテッド・パーセル・サービス(UPS)は、一部アナリストによる投資判断引き上げを受け上昇。

ダラス連銀総裁は、今年は3回の利上げが適切との認識を示し、早期の利上げ開始を支持した。

Horiko Capital Management LLC


■NY為替:米輸入関税を巡る思惑でドルは乱高下

6日のニューヨーク外為市場でドル・円は、106円28銭から105円91銭まで下落し、106円14銭で引けた。米朝関係の改善を期待し、リスク選好の動きが優勢となった。しかし、トランプ米大統領が先週発表した鉄鋼・アルミニウムの輸入関税計画を巡り意見が分かれ、発動された場合コーンNEC委員長が辞任する可能性が浮上するとリスク回避の円買いが強まった。その後、パーデュー上院議員が、「トランプ大統領は輸入関税を修正することにオープン」との発言が報じられたことで、警戒感はやや後退した。ユーロ・ドルは、1.2387ドルから1.2420ドルまで上昇し1.2406ドルて引けた。ユーロ・円は、131円89銭から131円25銭へ下落。ポンド・ドルは、1.3930ドルから1.3871ドルへ下落した。ドル・スイスは、0.9360フランから0.9412フランまで上昇した。


■NY原油:上昇一服で62.60ドル、貿易戦争に対する警戒感残る

NY原油先物4月限は上昇一服(NYMEX原油4月限終値:62.60 ↑0.03)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物4月限は前日比+0.03ドルの62.60ドルで通常取引を終えた。時間外取引を含めて一時63.24ドルまで買われたが、米トランプ政権は鉄鋼・アルミニウムに対する輸入関税を導入する可能性があり、貿易戦争に対する警戒感は消えていないことから、原油先物は上げ渋った。ただ、為替相場はユーロ高・ドル安に振れており、欧米の株式市場は安定していることから、押し目買いの興味は残されているようだ。


■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC)  32.11ドル -0.02ドル(-0.06)
モルガン・スタンレー(MS) 56.56ドル +1.07ドル(+1.93%)
ゴールドマン・サックス(GS)266.93ドル +3.81ドル(+1.45%)
インテル(INTC)      50.71ドル +0.96ドル(+1.93%)
アップル(AAPL)      176.67ドル -0.15ドル(-0.08%)
アルファベット(GOOG)   1095.06ドル +4.13ドル(+0.38%)
フェイスブック(FB)    179.78ドル -0.62ドル(-0.34%)
キャタピラー(CAT)     153.75ドル +2.63ドル(+1.74%)
アルコア(AA)       46.99ドル +1.34ドル(+2.94%)
ウォルマート(WMT)     89.06ドル -0.92ドル(-1.02%)
スプリント(S)       5.35ドル +0.03ドル(-0.56%)



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