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欧米為替見通し:ドル・円は下値の堅い展開か、来年の米中間選挙に早くも思惑


今日25日の欧米外為市場では、ドル・円は下値の堅い展開を予想したい。クリスマスの休場で閑散商いのなか、米税制改正の法案成立などでドル売り要因は後退。一方、来年の米中間選挙でトランプ政策の進展に関し、今後悲観的な見方が広がる可能性があろう。

今晩はクリスマス休暇のため、アジア、欧州、米国のほとんどの主要市場が休場となり、小動きが予想される。閑散商いのため値が振れるリスクはあるものの、積極的な売り買いは手控えられる見通し。こうしたなか、前週末に発表された欧米の経済指標は底堅い内容となったことから、ユーロやドルの売りは慎重になりそうだ。特に、米11月コアPCE価格指数は連邦準備制度理事会(FRB)の目標である前年比+2.0%に対し、22日に発表された11月分は前回上振れ予想と一致。また、トランプ政策の柱である税制改正案が前週に成立したことも、ドル売りを後退させる要因となろう。

ただ、来年に向けてトランプ政権の政策運営には悲観的な見方が広がりやすい。ホワイトハウスは来年1月、公約として掲げていた道路や橋りょうなどを中心にインフラ整備に関する1兆ドル規模の政策を発表する方針だが、今回の税制改革同様、財源の確保が不明確だと財政赤字を膨張させるとの批判を招きかねない。

そもそも、来年11月の中間選挙で与野党が逆転した場合、政策実現のための法案が通らない見通し。中間選挙は下院435、上院34の議席が争われるが、トランプ大統領の不人気ぶりから共和党の議席減は避けられないだろう。長期的に、政策の大幅縮小に伴う株安・ドル安のシナリオが意識されるかもしれない。

【今日の欧米市場の予定】
・クリスマスで休場:NZ、豪、韓国、香港、シンガポール、インド、独、仏、スイス、英国、米国、カナダ、ブラジル、南アなど






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